誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿「麻酔 欲望の医療革命」 を見て

 

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科学史に埋もれた闇の事件簿。今回は、現代の医療に欠くことのできない「麻酔法」誕生をめぐる一大スキャンダル! 19世紀に開発された吸入麻酔法は、それまで地獄絵図だった手術現場から患者の苦痛を取り除き、外科手術に革命をもたらした。だが、第一発見者の功を得ようと医師たちは国家をも巻き込んだ金と名誉の壮絶な争奪戦を展開する。その結末は? 医療とカネ、そして特許。麻酔法開発にまつわる、知られざる欲望の物語!

 

この番組は科学の闇の部分に

焦点を当てていることが多い。

 

麻酔ということで

初期の麻酔治療には

欠陥があったという話かと思ったが

医療特許という倫理の問題であった。

 

医療で特許を取得することは

倫理に違反するという共通前提が

医学会にはあったが、麻酔特許で崩れた。

 

崩したのは

前職が詐欺師で歯科医のモートン。

 

この話の流れだと

医薬品で特許を取得し儲けるなんて

けしからん。

現代の製薬会社も批判する展開である。

 

しかし、

医薬品による特許で

儲けないといけない理由もある。

 

開発費の問題である。

 

医薬品が成功するのは

何万もの失敗があり

研究費がかさむ現状がある。

 

現代のように科学が発達すると

医薬品も良いのができるが、

その分いろんな方法を試すことができ

時間もお金もかかるのだろう。

 

麻酔治療を発見したウェルズと

麻酔を広めたモートン。

 

どっちに功績があるのか。

 

科学者は

自分が第一発見者でありたいし、

名誉欲とか健全な欲望が強いことは

この番組を見ていてよくわかる。

 

しかし、

サイエンスと医療は違う。

 

第一発見者は

どうでもいいと考えるのが医療である。