誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

深井智朗さんの捏造について

www3.nhk.or.jp

 

ツイッターではなんとなく耳に入っていたが

とうとうNHKニュースで報じられ

ことの内容がわかった。

 

著書に捏造があったということである。

 

日本にとって神学とは

超マイナーな分野であり

研究者も少ないことであることで

捏造の発見も遅れたように思える。

 

深井さんが書いた

「プロテスタンティズム」が

さまざまな賞を受賞され

注目を浴びたのが

今回の発見につながったのかもしれない。

 

そういえば

教文館でやった宗教改革のイベントが本になったが

深井智朗さんと連絡が取れないと書いてあったので

そのときから問題を抱えていたのかもしれない。

 

捏造箇所は

カール・レーフラーという人物が存在しないにもかかわらず

存在したことして彼の論文を引用した形で書いたという

想像力の極みのようなものであるが

学術的にはやってはいけないことである。

 

しかし、神学とは

普通の学問と違うのではないかと思っている。

 

神学者は想像力を働かせることによって

聖書の解釈を大胆に捉え

自分の考えを作っていく

その傾向がものすごく高いような気がしている。

 

例えばパウロという神学者は存在するのかという問い。

 

パウロはキリストの信仰を持ったユダヤ教徒であるが

そのまま神学者と言っていいのかどうかもわからない。

 

優秀な神学者であればあるほど

想像でものを書いてしまうのかもしれない。

 

そもそも聖書そのものが

想像で書いたものであるので

深井氏のやったことを一概に断罪して

許しということを拒否していいのかも

わからない状態である。

 

深井氏の本は読んだことがあるが

わかりやすく親しみやすかったので

残念で仕方がない。

 

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