誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福 読んで

 

 

科学革命

科学革命によって何が一番変わったか?

それは神に対する考えかたである。

 

神は人間よりも下の位置になり

人間至上主義ということが

現代の科学の礎を築いたと言ってもいい。

 

しかし、この科学技術は

何によって発展していったのか。

 

それはときの政府や資産家が

興味のある分野に

お金が投入されることによる。

 

帝国主義によって

新しい大陸開発のため

地図や船舶の技術が進んだ。

 

第一次世界大戦には

軍事面で科学者が多いに

コミットした。

 

現代の世界では

ヨーロッパ的価値観が主流である。

それは、科学技術という面が大きい。

 

・帝国主義

・技術発展

・他国の文化を考察すること

 

この3つによって

植民地支配を有利に進めてきた。

 

イギリスの少数の兵力で

インドの多数の兵力に

勝つことができたのは

その3つが理由であった。

 

日本は西洋の技術だけでなく

社会や政治面でも

多くの部分を取り入れたから

文明開化が成功した。

 

経済が成長し続けるという虚構は

さらなる革命であった。

 

金銭のやり取りで 

信用(クレジット)未来に対する考えができた。

 

そこから資本主義が生まれ

自由市場から奴隷貿易が生まれた。

 

現在は消費社会となった。

キリスト教の祭日であるクリスマスは、

祈る日ではなく

ショッピングをしてもらう日となった。

 

何を消費しているかによって

個人のアイデンティティが変わる。

 

自分は日本人だとか、

自分はアメリカ人だというよりも

マイケル・ジャクソンのファンとか

ハンバーガーが好きだとか。

 

地域コミュニティに対する

影響力は少なくなり

国家の支配が大きくなった。

そして、

個人主義が重視されていった。

 

社会はいろんな革命、改革を

おこなったきたが、

それが個人の幸福度から

考えるとどうなのだろうか。

 

フランス革命によって

フランス人は幸福になったのか。

 

幸福、幸せを感じるとは

セロトニンとかドーパミンの

脳内物資の問題なので

社会がどうなろうと

関係ないのではないか。

 

これからのホモ・サピエンスは

遺伝子操作によって

新しいサピエンスが登場すること。

 

例えば、

レーシック手術や臓器提供。

これらは倫理的によくて

人間のクローンはよくないと

言われるがその理由はなんなのか。

 

この本の最後の文章には

人間は何になりたいかではなく

人間は何を望んでいるのか

考えることが大事だとある。

 

人間が何を望んでいるかは

この本で繰り返し言われている。

つまり個人の幸福であると思った。