誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿「人を操る 恐怖の脳チップ」 を見て

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人類に功も罪ももたらす「科学」。その知られざる姿に迫る! 今回は脳に電極チップを埋め込み人間や動物を操作する装置を開発した、ある神経科学者の物語。より良き人間を作り暴力や争いの無いユートピア実現を夢見た男は、人間を洗脳する「悪魔の科学者」と非難された! 近年、脳チップは神経疾患の治療で再評価の動きがある一方、兵士の能力アップに利用できないかという研究も進められている。恐怖の脳チップ実験、その闇―。

 

人間の感情を

自由にコントロールできれば

世界平和が訪れるのだろうか。

 

楽しいとか、嬉しいとか

そういうものは相対的なものなので

日常がつまらないと成り立たない。

 

ホセ・デルガード医学者は

脳に電気刺激を与えることにより

感情をコントロールできることを発見する。

 

しかし、

これは他の人間が

感情をコントロールする危険性がある。

軍による兵士育成に使われる場合もある。

 

当時、デルガードが

脳の電気刺激を発見したときは

ロボトミー全盛期であり、

世界から注目されなかった。

 

この電気刺激により

感情をコントロールできる発見は

デルガードの経験にある。

  

スペイン内戦や強制収容所の経験から

争いをなくしたいという純粋な思い。

 

そこではきっと

みんなが怒っていて、みんなが悲しく

不幸な場所だったに違いない。

 

だから、みんなが

幸せであればきっと幸せな場所ができる。 

 

しかし、

もし皆が強制的に喜びという感情だけを

チェイスさせられたら

不当に扱われていたとしても

気づくことができない。

 

だから、

怒りという感情は大切なときもある。

 

自由、平等、民主主義など

近代社会にとって

怒りは大切な表現や訴えの一つでもある。

 

でも昨今の現状は

違うかもしれない。

 

インターネットの登場により

それぞれが自分の気に入る情報だけを得て

自分の世界にこもることで幸せだったら

それでいいじゃないかと。

 

平等じゃなくても

民主主義がなくなっても

十分楽しい生活を送ることができる。

 

それならば

デルガード医師がやろうとした

感情のコントロールもいいじゃないか。

 

危険な思想とユートピアは

紙一重であった。