誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

死を語る (PHP文庫) を読んで

 

 

 死について真面目に語った対談である。 同時に、「どうやって生きたらよいか」を考える究極の実用書でもある。(佐藤優) 人生は残酷であり、生きるということは本当に苦しいことだ。 この対談の中でも何度か言っているが、“あの時に死んでしまえばよかった"と 未だに思う私である。(中村うさぎ)。 原因不明の病で心肺停止に陥るという臨死体験を経て、 「家族」の意味を考えるようになった中村うさぎと、 「鈴木宗男事件」で社会的に葬り去られそうになった佐藤優。 日本、宗教、社会、男と女……。数奇な経験を持つ二人が、 様々な視点で「生と死」について、徹底的に語り尽くす! 『死を笑う』を改題し、加筆修正。 

 

佐藤優と中村うさぎは

同志社大学出身であり

キリスト教に関係している人たちである。

 

だから特別な死生観があるのかもしれない。

 

中村うさぎいわく、

臨死体験の経験から

死とはブラックアウトだという。

 

佐藤優いわく

死後は天国の門がある。

キリスト教神学的な思想を持つ。

 

死生観とは

人それぞれであり

文化圏や宗教によって

死後のイメージも違う。

 

お二人の共通点とは

死について意識しているからなのか

フラットに考えているといった印象である。

 

三島由紀夫の自決は

趣味の問題で切腹を選んだ。

安楽死についても容認の立場である。

 

キリスト教は

自殺を禁止しているので

他者の自殺についても

否定的なのだろうと思っていたが

そうではない。

 

お二人の人生経験から

死ぬことより辛いことが

たくさんあることは容易に想像がつく。

 

自殺がいけなくなった理由は

人口が多ければ多いほど

戦争や経済について国家が有利となるからである。

 

だからといって

お二人が自殺することはないという。

 

佐藤優いわく

神と個人の関係性のみが大事であり

他者の自殺まで関与することはない。

 

中村うさぎさん自身いわく

夫が悲しむから自殺はしたくない。

 

 

自分は自分なりの死後のイメージが

確固たるものとしてあるので死は怖くはない。

 

佐藤優さんが

キリスト教の本をたくさん読んだから

死は怖くはないというの近い。

 

自分も小さい時から

死後の世界ということに興味を持ち

いろんな本を読んだりしたから怖くはない。

 

丹波哲郎さんが言っていた。

 

死が怖いのは

死後の世界を知らないからだ。

 

死後の世界を知れば怖くなくなる。