誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

はじめての宗教論 左巻 ナショナリズムと神学 (NHK出版新書) を読んで 

 

 

 

宗教はなぜナショナリズムと結びつくのか?  ナショナリズムの歪みから生じた現下21世紀の様々な困難に、どう対峙するか?  キリスト教神学の基本を明快に解説し、宗教の変貌とともに生じた人間の自己絶対化の果てに、戦争の世紀が訪れたことを鋭く読み解く。 危機の時代を生き抜くための知的体力が身につく実践的宗教論! 巻末には、もっと勉強したい読者に向けた50冊のブックガイド付き。

 

佐藤優のラジオを聴いていると

日本のドラマとか芸能ネタを

ときどき交えて国際情勢を語っていることがある。

 

佐藤優いわく

神学者とは好奇心が多く

いろんなことについて

広範囲に知りたくなるものだという。

なぜなら救済という考えがベースになっているから。

 

芸能ネタだから低俗だとか

そういう上下はない。

 

自分もそういうところがある。

言い換えれば器用貧乏なのである。

 

専門性、プロフェッショナルよりも

広く浅く知っている方が重要だと思っている。

 

左巻は

シュライエルマッハーという

ドイツの神学者に焦点を当てている。

 

この人はコペルニクスとか

ガリレオとかニュートンとかに近い。

 

ルネサンス文化から啓蒙主義により

神学も変わらないといけなくなった。

 

神は天にいると思われていたが

地動説や地球は丸いことがわかったので

神はどこにいるのかという疑問がでた。

 

そこでシュライエルマッハーは

神は空にいるのではく

自分の中にいるという転換をした。

 

しかし、そうすると

自分の考えが良心なのか、神からなのかが

わからなくなってくる。

 

それがナショナリズムと結びつく。

ドイツ人がフランスを倒すというのが

神の意志だという勘違いにも結びつく。

 

こういう考え方をする神学は

おもしろいと最近、思っている。