誤謬日記

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100分de名著 全体主義の起原 第2回 帝国主義が生んだ「人種思想」 を見て

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19世紀末のヨーロッパでは原材料と市場を求めて植民地を争奪する「帝国主義」が猛威をふるっていた。西欧人たちは自分たちとは全く異なる現地人と出会うことで、彼らを未開な野蛮人とみなし差別する「人種主義」が生まれる。一方、植民地争奪戦に乗り遅れたドイツやロシアは、自民族の究極的な優位性を唱える「汎民族運動」を展開する中で、中欧・東欧の民族的少数者たちの支配を正当化する「民族的ナショナリズム」を生み出す。第ニ回は、国民国家を解体へと向かわせ、やがて全体主義にも継承されていく「人種主義」「民族的ナショナリズム」という二つの潮流がどのように生まれたかを明らかにしていく。

 

帝国主義が人種主義へと進化した。

 

アフリカ大陸、

特に南アフリカには資源があった。

 

国民国家は

異質な存在を同化するしかない。

 

しかし、アフリカの人たちに

自分たちのルール(人権や法)を

当てはめることができず

人種差別になっていく。

 

人種思想には

自分たちは世界を治める使命を

神から与えられたという宗教的価値観も

付随していく。

 

1871年、ドイツは統一したが

植民地支配に出遅れたので

ヨーロッパを征服しようとする。

 

それが大陸帝国主義。

東ヨーロッパや

バルカン半島に進出しようとして

それが第一次世界大戦のきっかけにもなっている。

 

1919年、ワイマール共和国になり、

国歌がナショナリズムの歌詞であった。

 

ドイツ民族は広大な土地があるという内容で

大昔からドイツの土地であった

取り戻さないといけないと思うようになった。

 

しかし、その土地には

ドイツ人以外の人も多く住んでいた。

それが民族的ナショナリズム。

 

ドイツは 

第一次世界大戦で負けて

国民よりも民族という意識が大きくなる。

 

ワンダーフォーゲル部。

先祖が住んでいた土地をめぐるという

軽い運動だったが

それが民族ナショナリズムにつながる。

 

経済的な面と政治的な面により

ナチスが台頭してきたときも 

民族ナショナリズムを正当化してきた。

 

1914年、第一次世界大戦により

難民と無国籍な人が多くなった。

 

無国籍の人は

法の保護を受けられず 

法によって守られない。

 

人間が持っている権利。

人権の概念がなくなってしまう。

 

国民国家は

国民に属してない人を守る気はない。

 

 

感想

第1回目の番組では

異分子の排除のメカニズムで

国民国家によって排外主義が生まれ

諸悪の根源のような感じがしていた。

  

しかし、

国民国家により

法によって保護されている面がある。

 

現代日本に生まれている身としては

国民国家という仕組みに

組み込まれていて

とてつもない恩恵を与えてもらっている。

 

教育、インフラ、労働など

日本国民であることの特権を享受している。

 

しかし、この日本国民による特権は

民族や人種は関係ない。

 

白人や黒人であっても朝鮮民族であっても

アラブ人でも日本国民になることができる。