誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

激動の世界をゆく「ヨーロッパを覆うポピュリズム/“分断社会”立ち向かうオランダ」 を見て

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かつて海洋国家として、海外からの移民や文化を受け入れてきたオランダ。いま、議会選挙を前に反イスラム・反EUを掲げる政党が急速に支持を拡大している。人々の不満をあおるその政治手法は、大衆迎合主義=ポピュリズムと呼ばれる。相次ぐテロ、押し寄せる難民、混迷するヨーロッパでは、ことし選挙を控えたフランスやドイツでもポピュリズムが台頭している。ポピュリズムとは何か、なぜ人々は熱狂するのか、その正体に迫る。

 

オランダ

オランダ自由党の

ヘールト・ウィルダース党首。

 

2017年は

ヨーロッパで大きな選挙がある。

 

フランス大統領選挙、

ドイツ連邦議会選挙、

そして

オランダ下院選挙がある。

 

オランダの国土は日本の九州ほど。

多様性あふれる社会。

 

首都のアムステルダムでは

カトリックだった教会が

いまはモスクとなっている。

 

公立の小学校では

イスラム文化や

アラビア語の授業をしている。

 

しかし、新聞の広告に

オランダ首相の

排他的な言葉があった。

 

ウィルダースの自由党の支持者は

大都市とアムステルダムでの支持率が高い。

そこで分断が起きている。

 

治安の心配があり

モロッコやトルコから来た人の

空き巣や落書きなどの

犯罪が増えている。

 

ある家庭では子供を

移民の多い公立ではなく

私立に通わせている。

 

高齢者の公的医療費も

削減されていて

年金支給年齢も2歳上がった。

 

ポピュリズムは大衆迎合主義と呼ばれる。

 

ウィルダース氏の政治手法は独特である。

自由党の議席は12。

党員はウィルダース本人のみで

他は公認を与えただけでる。

政策は1人ですべて決める。

 

自由党を追われた議員いわく

ウィルダース氏は

独裁者であり他の意見を聞きいれない。

 

トランプは

ウィルダースのやり方を学んだ。

 

マスメディアで発信するのではなく

ツイッターを活用すること。

 

ウィルダース氏

「戦争から逃れていた人にシェルターは必要である。

 人種差別ではない、ただ数が多すぎる。

 イスラム社会は現代の社会に合わない。」

 

緑の党という左派勢力も増している。 

 

春香クリスティーン

「移民・難民の大量の受け入れにより

 押し寄せてるという感覚が

 怖いなという気持ちもわかる。」

 

 

第二次世界大戦後は

各国、難民・移民を大量に受け入れてきた。

そして経済発展に貢献していた。 

 

1990年代以降

経済構造が変わり

移民はお荷物だという認識が増えていく。

 

既成の党は批判にさらされている。

 

自由党と緑の党、 

両方ともポピュリズムである。

 

アメリカでいえば

トランプとサンダース現象と似ている。

どちらも

現在の政策に不満を持っている。

 

ある女性はギリシャ移民の夫と

飲食店を開業した。

 

お店の前の敷地には

移民の独身男性専用の

仮設住宅建設計画がある。

 

お店の自慢は

川など自然の眺めであったので

街の雰囲気が変わってしまうという懸念。

 

地域住民は

入居人数を減らしたり

家族も入れるなど

融和な感じで

行政と関わりを取るようにする。

 

 

オランダは自転車優先社会であり

アムステルダム国立美術館を通り抜けできる。

 

地下鉄や電車よりも

自転車は自分のペースで

行けるからという国民性。

 

オランダは

スピードスケートが強い。

 

凍った池でスケートを楽しむ人たち。

 

スケート人口が多いだけでなく

国内にプロのチームが7つある。

60人がプロとして活躍している。

 

数値やテストを重視している練習。

 

日本の選手も

オランダ式の練習方法を取り入れている。

 

競技用スーツもこだわっていて

たくさんの国に提供している。

大学や研究機関などの知識から得ている。

 

オランダの進取の気性。

日本の鎖国時代に

オランダは貿易するぐらいである。

 

オランダ東インド会社は

世界のトップとなった。

 

世界最大の花き市場。

品質の良いものを安く早く届けるシステム。

 

日本に輸出するとき

切り花が唯一許可されている。 

 

オランダ農業。

収穫した野菜は

集荷場に自動的に運んでいる。

 

植物に水を与えるのも自動。

ハウスの気温などを考慮している。

 

収穫をする仕事をやるのは

東ヨーロッパ、ポーランドからの移民。

 

オランダは農産物の輸出額が世界2位。

主にEU諸国に輸出している。

 

オランダの言葉。

「1人なら早くいける。

 一緒なら遠くへ行ける。」

 

昔、 ポルトガルやスペインは

海外に進出していくときに

宗教を持っていくが

オランダはビジネスを持って行った。 

 

ヨーロッパ統合が政治的になり

経済的じゃなくなっていってることについて

オランダは慎重な姿勢になっている。

 

EUの調印式が行われた

マーストリヒトでイベントがあった。

 

若者たち参加の討論会。

議題はアンケートからで

EUとポピュリズム。

 

若者にEUとは

何かを伝えることが大事である。

 

 

NPOの活動。

老人介護の仕事を

難民・移民の人たちに紹介する。

 

働く人も、前は孤独だったが

今は孤独ではなく仲間がいるという。

 

障害者や失業の若者も

高齢者施設を紹介している。

 

社会への参画が大事である。

 

ウィルダース氏は

難民よりも高齢者を支えると言うが

天秤ではなくて

社会参加によって

両方のためにできるということ。

 

 

オーストリア

オーストリア大統領選挙で

左派が勝ったが、微差であった。

 

 

ナチス併合時代、

国民投票で賛成多数で

ドイツとの併合を決めた。

 

98%賛成票であった。

 

オーストリアの極右団体は、

マリア・テレジアの像に

イスラムのスカーフをかぶせるなどの

パフォーマンスをしていた。

 

極右団体いわく、

移民は敵ではない。

移民受け入れの政策が敵である。

 

銃の護身用グッズが増えた。

眼鏡屋の女性店主も

窃盗被害にあって、

催涙ガスの銃を購入した。

 

歴史研究家。

ナチス時代では

ユダヤ人に道を掃除させ

オーストリア人の

鬱憤や不満をはらしていた。

 

ポピュリズムが

特定の民族に対して

排他的になることが危険となる。

 

様々な原因があるのに

宗教や人種など一つの的にしぼる危険性。

 

 

昔の極右と違う点は

デモクラシーや自由などを

認めるポピュリズム政党であるということ。

 

イスラムは

自由やデモクラシーを認めていないじゃないか

というロジックである。

 

 

感想

2017年3月15日は

オランダ議会選挙がある。

 

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この議会選挙、極右政党が

躍進するかどうかが焦点だという。

 

こういった極右政党には

マスコット的な人物がいる。

 

アメリカではトランプ。

フランスではルペン。

ドイツではペトリー。

そして、オランダではウィルダース。

 

岡田斗司夫氏のいう

キャラクター重視社会だというのだろうか。 

 

自分がオランダにいたら

ウィルーダスを支持するかもしれない。

口が悪いとか

そういうレベルの話ではなく

やっぱり大量の移民・難民の受け入れの

政策は自分たちの街の雰囲気が変わってしまう

恐怖心が出てしまう。

 

それが排他的なのかというロジックは

結構きついのではないかと思う。

 

佐藤優氏が 

イスラム社会は

神権政治であり人権社会ではないので

民主主義が根付かないというようなことを

言っていた。

 

郷に入れば郷に従えという言葉は

結構重要なのだと思う。

 

それができないのであれば

やっぱり受け入れがたく感じてしまう。 

 

こういった右派政党は

日本の移民に政策に賛成だと思う。

 

ルペンは「めざすは日本の制度」とまで言っている。

omura-highschool.net

 

 

今回はオランダがメインだったが 

オランダが経済的に疲弊していないのが

まだ救いなのかと思う。

 

先進国の老人介護を

難民や移民の人がやるのはいいが

自主的でないといけない。

 

強制になってしまうと

それが奴隷制度と

似たようになってしまう。

 

でも今回で紹介された

老人施設は

老人の方も、そこで働く人も

心豊かな感じでよかった。

 

失業した若者や障害者の人たちも

関わっているので

移民・難民を 極めて特別視していないとも感じた。

 

こういう活動を

NPO法人がやって、

国はどんどん排他的になっていく。

 

そんな構造なのかと思った。

 

 

※オーストリアの極右団体の人が

 日本のテレビの取材を考えたからなのか

 三島由紀夫さんの写真がある

 Tシャツを着ていた。