誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

あぶない一神教 を読んで

 

 

 

世界の「混迷」を解き明かす最強の入門書 一神教世界はかなり「あぶない」。だが日本は、もっと「あぶない」。ではどうする! ?(社会学者・橋爪大三郎) 大陸から隔絶された島国で暮らす日本人にとって、いま何が足りないのか。目に見えない知を論理的に突き詰めて、超越的な世界を知ろうとする態度―― 一神教に対する理解だと思うのです。(元外務省主任分析官・佐藤優) 9.11テロから「イスラム国」誕生まで。キリスト教世界とイスラム教世界の衝突が激しさを増している。だが、歴史を遡れば、両宗教は同じ「神」を崇めていたはず。どこで袂を分かち、何が異なり、なぜ憎しみ合うのか。社会学者・橋爪大三郎氏と元外務省分析官・佐藤優氏による白熱対談。 キリスト教徒23億人。イスラム教徒16億人。世界の半数を占める一神教信徒のルールを知ることで、日本人が国際社会で闘うための術が見えてくる。

 

あぶない一神教。

本のタイトルはこんな感じだが

一神教を擁護する内容かと思いきや

ちゃんと危険性についても向き合っている。

 

宗教とは教義というものがある。

この教義を守ることが大事となる。

 

しかし、

逆に言えば教義に書かれていないものは

やってもいいということにもなるし、

教義に書かれていることならば

やってもいいとなる。

 

つまり解釈によって宗派が分かれ

それが現実としての行動となる。

 

キリスト教で、イエスがペトロに

魚を釣って銀貨を得なさいという話。

 

神様はすべての金の流れがわかっている。

だから資本主義の肯定と捉えることができる。

 

でも、それがいきすぎた資本主義となり

持てる者と持てざる者の格差を容認することとなる。

 

 

国家間の恨みというのがある。

 

日本が朝鮮半島や中国に侵略し

恨まれているのは国家間の問題である。

 

しかし、宗教にも似た様な恨みがある。

 

キリスト教徒がやった

十字軍遠征などは宗教の恨みである。

 

アフガニスタン戦争も

アフガニスタンがアメリカに攻められたが

イスラム教圏にキリスト教徒が攻めてきたと

捉えられてもおかしくはない。

 

ヨーロッパは

キリスト教圏というアイデンティティで団結している。

 

だから、フランスとドイツ、イギリス

国家の間ではいろいろあったが

キリスト教圏という価値観で

まとまることができるのだろう。

 

イスラム教は信仰がすべてである。

だから自分がイラク国民やシリア国民というよりも

イスラム教スンニ派、イスラム教シーア派という

意識が強い。

 

そのアイデンティティを理解しないと

イスラム社会がわからなくなる。

 

イスラム教徒とは

すべてがテロリストではなく

ほとんどは性格の良いイスラム教徒だとよく言われる。

 

しかし、どこでどう考えが変わってしまい

テロリストになってしまうか、わからない。

 

一神教に限らず

宗教はある意味危険である。