パウロ 十字架の使徒 (岩波新書) を読んで
キリスト教の礎を築き、世界宗教への端緒をひらいたパウロ(紀元前後─60年頃)。この人物なくして、今日のキリスト教はないと言っても過言ではない。アウグスティヌス、ルターに多大な影響を与えたといわれる、パウロの「十字架の逆説」とは何か。波乱と苦難の生涯をたどり、「最初の神学者」の思想の核心をさぐる。
本のサブタイトルは
「十字架の使徒」である。
パウロが出てくる前の
キリスト教徒にとって
十字架とはマイナスな出来事であった。
しかし、パウロは
イエスの十字架にこそ
神が働いていると説いた。
その考えの根底には
イエスの山上の祈りがある。
貧しいものは幸いである。
こういった逆説な考えが
パウロを十字架の神学へと向かわせた。
パウロに影響された人物。
アウグスティヌス、ルターなども
この十字架の神学を受け継いでいる。
十字架にかかっていても神に愛される。
この本を読むまで
パウロに対してあまり関心がなかった。
パウロはイエスの教えではなく
自分の神学を説いてるだけではないか。
パウロは
イエスの十二使徒ではないこと。
しかし、
パウロが説いた十字架は
キリスト教のシンボルとさえなっている。