プロフェッショナル 仕事の流儀「宇多田ヒカル スペシャル」 を見て
シンガーソングライター・宇多田ヒカル。15歳の鮮烈なデビューから20年、音楽制作の現場に初めてカメラが入った。作詞、作曲、そして編曲まで、曲作りの全てを一人で行う宇多田。ロンドンの自宅やスタジオでの日々は、ひたすら自分の内面の奥深くをみつめ、そこにある“感情”や“真実”という自分にしか分からないものと向き合う、途方もないものだった。悩み、もがきながらもチャーミングな素顔を見せる宇多田ヒカルに迫る。
宇多田ヒカルにとって作曲とは
自分の中にある正解を探す作業である。
海外のバンドメンバーから
ドラムを強くしたほうがいいと言われ
実際、いい曲になったが
それでも自分の中の正解を出すことには妥協はしない。
日本の作業環境では
せっかく集まって楽器を引いてくれたのなら
それを採用しないと失礼だとか、さっきはなんだったんだとか
怒る人もいそうだが、本当に優秀な人は
最終責任者である宇多田ヒカルに任せている。
プロフェッショナルとは
「音楽に対して、正直であること、
自分と向き合うこと」
宇多田ヒカルを作ったもの
それは幼少期の環境である。
物心つく前から
音楽スタジオに入り
両親が音楽を作っている様子を見ていれば
才能のあるアーティストが生まれるのは必然である。
さらにニューヨーク、東京と移動したり
環境が変わり続けることは
子供にとってはストレスを感じてしまう。
幼少期の多様な環境の変化のなか
変わらなかったもの
それが音楽であった。
ある意味、宇多田ヒカルにとって
音楽は不変的な宗教のようである。
宇多田ヒカルいわく
「救済や真実は自分の中にしかない」