硫黄島からの手紙 を見て
2006年、硫黄島。地中から発見された数百通もの手紙。それは、61年前にこの島で戦った男たちが家族に宛てて書き残したものだった。届くことのなかった手紙に、彼らは何を託したのか--。
アメリカ人である
イーストウッド監督が手がけた
日本の戦争映画である。
ただ、
アメリカ的なものではなく
日本でよくある戦争映画の価値観で表現していた。
日本軍の上官が作る理不尽なルールと
健気な日本兵。
上官に理不尽なことをやられても
忍耐して上官の指示に従う。
上官に逆らう場合も
嘘をついて自分を貫く。
日本的な部分が表現されていると思ったが
戦争中はどこの国も同じような感じかもしれない。
日本が硫黄島の戦いで勝算がある理由について
元憲兵は言う。
「日本は組織に従順で規律を重んじる。」
「アメリカ人は自由主義であるので、だらしがない。」
捕虜になった元憲兵を
見張り役のアメリカ兵が銃殺してしまったり
西郷がシャベルを持って暴れていても
アメリカ兵たちは撃っていいかと発言したりと
大々的ではないが
アメリカ人の組織に従順ではないところが
少し出てくる。
イーストウッド監督の作品は
リハがないという。
そういった観点でみると
普通の邦画とは演技が違うような気がしてくる。