誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

父親たちの星条旗 を見て

 

 

 

戦地の最前線。そこでは、恐怖すら超越した世界。銃弾と砲撃が絶えず飛び交う激戦地、硫黄島。第二次世界大戦の重大な転機となったこの歴史的な戦場で、70,000人の海兵隊員が命の限り戦った。若者たちは、確かにこのときを生きた兵士たちは国のために戦ったが、若者たちは友のために死んだのだ、

 

硫黄島の手紙と

父親たちの星条旗。

 

硫黄島の戦いを

日本側の視点とアメリカ側の視点で描かれている。

 

そこに対比しているのは

文化の違いであるように思えた。

 

日本側から見れば

アメリカの英雄ショーや

先住民族の差別は理解できない。

 

アメリカ側から見れば

日本軍の自決や

戦中の異常な風紀については

理解できないだろう。

 

日本の大本営もアメリカの権力者も本土にいて

硫黄島の実情を知らないがゆえの

悲惨さがよくわかる。

 

悲惨さというよりも

利用し尽くすという感じかもしれない。

 

父親たちの星条旗、

彼らは英雄として見られることよりも

硫黄島で死んでいった仲間たちのことを思う。

 

一方、アメリカの権力者側は

そんなことは一切に気にかけない。

 

さらに、

星条旗が掲げられた経緯なども

どうでもよかったのである。

 

しかし、写真に写っていた者の

家族にとっては重要な問題である。

 

星条旗を掲げられた写真を

利用しようとする権力者側と

その写真が希望となっている母親たち、

エリート層と庶民の違いという面もみれる。

 

日常でもエリート層と庶民の隔たりはあるが

それが戦争となると

隔たりがどんどん大きくなっていくように思える。