誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

NHKスペシャル 戦慄の記録インパール を見て

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相手の戦力や兵站を軽視した無謀な戦いで甚大な死傷者を出し、旧日本軍の体質を象徴的に示したとされる「インパール作戦」。「援蒋ルート」の遮断を主目的とし、ミャンマー(当時ビルマ)からイギリス軍の拠点があったインド北東部のインパールの攻略を目指した日本軍は、この作戦で歴史的敗北を喫した。餓死・戦病死した日本兵の死屍累々が並んだ道が「白骨街道」と呼ばれるほど凄惨な戦いの実態はどのようなものだったのか。これまでインドとミャンマーの国境地帯は戦後長く未踏の地だったが、今回、両政府との長年の交渉の末に現地取材が可能となった。さらに、新たに見つかった一次資料や作戦を指揮した将官の肉声テープなどから「陸軍史上最悪」とされる作戦の全貌が浮かび上がってきた。数々のスクープ映像と新資料、証言からなる「インパール作戦」の全記録は、決して忘却してはならない悲劇の記憶を、未来へと継承していく。

 

恥ずかしながら

インパール作戦というものを

初めて知った。

 

この無謀な作戦の責任はどこにあるのか。

大本営は下の部隊が勝手にやったといい、

現場の部隊は大本営から許可を得たという。

 

まるで、

三菱自動車の不正燃費問題と似ている。

 

だが、これは日本だけの事情というわけではない。

 

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アメリカだろうが、どこの世界でも

結果を強烈に求められたり

自分のメンツが脅かされる仕事となれば

ルールやプロセス、倫理がおざなりになっていく。

 

3週間ほどの

短期決戦だということで仕掛けた戦争だが、

食料がなくなっても、武器がなくても

雨季が始まっても、やり続ける。

 

上司の叱責には論理的な根拠がなく、

精神論で現場の声を潰していく。

 

「食料が調達できません。」

「お前には大和魂がないのか?」

 

精神論のすごいところは

反論できないことにある。

 

番組ではおもに

司令官である牟田口廉也について

焦点を当てていた。

 

戦後、牟田口はイギリス将軍が

インパール作戦を評価したことについて

喜んでいたという。

 

同胞が無残に亡くなっていても

敵国だった相手だろうが

他人からの評価が気持ちよかったのだろう。

 

人は誰でも承認欲求というものがあり

他人からの評価を気にするものだと思う。

 

出世するにも他人の評価が必要だし、

仕事が良いか悪いかも

他人からの評価で成り立っている。

 

 人生は他人からの評価で

成り立っていると言ってもいいかもしれない。

 

この他人からの評価が

戦争中では特に大事になってくると思った。

 

いつ自分が

死ぬかもわからない状況では

他人から気に入られて

死なないポジションに付くことが

 

大事になってくるのだろう。

 

 

戦争では

よく日本兵や米英兵の

悲惨な状況が伝えられるが

現地住民の方々も

多大な被害を受けていた。