誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

アナザーストーリーズ 運命の分岐点 フセイン拘束~捕らえられた独裁者の真実~ を見て

www4.nhk.or.jp

 

独裁者の変わり果てた姿に世界中が驚がくした!イラク元大統領サダム・フセイン。「悪の枢軸」と名指しされ、超大国アメリカと戦争の末に捕らえられ、処刑された。米軍はフセインをどう追い詰めていったのか。息詰まる拘束作戦の舞台裏。フセインの最後の言葉「アメリカはイラク統治に失敗するだろう」その後、アメリカの思惑はどこで狂ったのか?赤い夜明け作戦の指揮官、CIA、サダムの愛人…今明かされる独裁者の真実!

 

2003年12月13日、

フセインが拘束された日。

  

アメリカ陸軍指揮官であり
フセインを捉えた男、スティーブ・ラッセル

 

彼の任務は、フセインを捉えて

新しいイラクにすることであった。

 

イラクの田舎町で

フセインの目撃情報があるが

フセイン支持者の人もいて

危険がつきまとう任務であった。

 

多くの人を拘束して尋問したり

写真や遺留品をあさり

情報を得ていった。

 

拘束していったなかに

フセインの側近がいて

そこからフセインの居場所を特定していった。

 

農家の足拭きマットの下の穴には

畳2枚分のスペースがあり

フセインはそこに隠れていた。

 

フセインを拘束した

ラッセルはアメリカで英雄となり

現在は政界に進出し

下院議員になっている。

 

CIAフセインを尋問した男
ジョン・ニクソン

 

戦争前からサダム一族を調べていたことから

フセインの尋問することが決まった。

 

まずは拘束した男が

本当にフセイン本人なのかということ。

 

影武者という噂があったが

タトゥーと弾丸の痕から

フセイン本人だと特定した。

 

尋問でもフセインは尊大な態度であった。

 

次は、イラクが大量破壊兵器の

開発をしていたという証言が必要だった。

 

しかし、フセインいわく

1970年代にやめたという。

 

そして、

同時多発テロ事件の関与があるかどうか、

ビンラディンとつながっていたかどうか。

 

フセインはアメリカの司法長官である

ラムゼイ・クラークに手紙を書いた。

 

同時多発テロへの哀悼、

ビンラディンと関係ないといった内容。

 

しかし、クラークは

ブッシュ政権には関わっておらず

影響が全くなかった。

 

フセインは国際情勢に疎くて

ワシントンが

どう動いているか知らなかった。

 

また、フセインは 

詩や小説が好きであった。

 

開戦が緊迫していくなか

詩の内容をみると

戦争の兆候に気づいていなかった。

 

カリスマ的魅力と

政治手腕があり、傲慢で怖い男。

 

尋問の最後で

フセインとニクソンは握手をしたが、

フセインは5分間離さなかった。

人をつねに支配しようとしていた。

 

さらに、ニクソンに対して 

「ワシントンに戻ったら

 いい仕事をしろ」とまで言った。

 

ニクソンは 

フセインの証言をまとめた。

 

核開発計画はなかったことを 

ホワイトハウスの政権幹部に

報告したが

彼らは信じなかった。

 

フセインの愛人、ランプソス

 

裕福な家庭に生まれ

あるパーティーに出て

イラクのナンバー2だった

フセインと出会う。

 

お互い一目惚れをして

アメリカの映画と

音楽を聴きながら過ごした。

 

しかし、フセインは既婚者だった。

 

父親は娘がフセインと愛人関係に

なることを恐れた。

 

ランプソスは別の男性と結婚したが

フセインは夫の土地を奪い、

力づくでランプソスを愛人にした。

 

ランプソンはフセインが

作家になれない理由を知っていた。

 

詩は感情、愛、痛みで書くが

フセインには、それがなかった。

 

フセインは母親の再婚相手から虐待されて

叔父に育てられた。

 

フセインが趣味の狩りをするため

バクダッドを離れたときに

ランプソンは

反体制派の力を借りて国外へ脱出した。

 

  

感想

イラクで戦争が始まってしまったのは、

フセインがアメリカの政治(ワシントン)に

疎かったことが一番の原因だったかもしれない。

 

フセインが

アメリカに対してある程度の知識があれば

クウェートに侵攻しなかったかもしれない。

 

イラクがクウェートに侵攻した理由は

クウェートが不正に

石油を取っているというもの。

 

しかし、そのことが原因で

アメリカが戦争をしかけるとは

思ってもなかったのだろう。

 

そんなことを考えると

国の要人達は

アメリカを知ることが

自らの国を守って行くうえで

重要なことかもしれない。

 

アメリカが世界で注目される理由は

ドルという紙幣の価値もあるかもしれないが

アメリカは戦争をやる国だから

という理由かもしれない。