誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

電通と博報堂は何をしているのか を読んで

 

 

彼らは単なるモーレツサラリーマンであり、社畜である。 五輪エンブレム騒動、若手女子社員過労自殺……。いま、広告代理店に逆風が吹いている。ネット上には、「パワハラ・セクハラは日常茶飯事」「社員はコネ入社で使えない人間ばかり」など、虚実入り交じった悪評が連日書き込まれている。なぜ電通・博報堂はこんなにも嫌われているのか。それは彼らが高利益をあげ、高い給料を得ている(とされている)にもかかわらず「何をしているかわからない」からである。長らく広告業界は、敢えて自分たちの仕事内容を開示せず、クライアントとの情報の非対称を利用して仕事を進めてきた。そのツケがいま、きている。本書は、博報堂出身の筆者がおくる真実の会社案内であり、業界案内である。

 

アシスタントディレクター時代を

思い出す。

 

番組制作会社と広告代理店は

仕事内容は違うが

多くの雑務をこなすことが

気を使える奴ということになり

それが美德とされていることは、ほぼ同じである。

 

このような価値観になるには

下請けという構造がある。

 

クライアントから

直接仕事を依頼される電通は

日本でいちばんの下請け会社と言ってもいい。 

 

そして、インターネットが

広告代理店の仕事量を増大にしている。

 

CM、新聞広告は

一度出したら変えることが難しいが

ネット広告なら変えやすい。

 

自分もTVプロデューサーに言われたことがある。

「いまの若い人は大変だ。

 ネットがあり、夜中まで調べ物ができる。

  ネットがないときは下見、電話、

 取材は昼間しかできない。

 夜中はやることがないから寝れた」

 

ネットの出現により

広告代理店の仕事は大きく変わった。 

 

選挙や葬式、ネット炎上の対応までも

広告代理店がやることがある。

 

もはや広告というよりも

アピール代行会社という感じかもしれない。

 

 

中川氏がすごいと思った電通のクリエイター、

佐々木宏さん。

 

拉致被害者の方々が

北朝鮮から日本へ帰国したニュースを聞いた時

これで広告のあり方も変わってくるという

論理を語り出したと言う。