誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

最近、デザイン業務について考えたこと

三方よしという考えかたがある。

売り手よし

買い手よし

世間よし

 

これがデザイン業務だと、どうなるか。

デザイナーよし

クライアントよし

受け手(消費者)よし

 

これがすごい厄介な問題であり

たまに、クライアントのことを考えず

受け手だけ考える人がいる。

 

デザイン案をクライアントにプレゼンし

「受け手はこう見るから、こうしました」と言う。

そしてクライアントが思っていたものと

違うものができてしまう。 

 

クライアントも何も考えていないわけではない。

クライアントはデザインだけでなく

その中身や意味合いまでを理解している。

その上で発注しているはずである。

 

たまに何も把握していないで

発注する人がいるが、それはごく稀な話である。

 

デザイナーの中に

見た目のことしか考えていない人が、いたりする。

それは美大出身者に多いように感じる。

 

ずっと描いたり、創作したりしていて

確かに技術面では上手である。

 

しかし

なぜ描くのか?なぜ創るのか?

そういった根本的な哲学や

これを作る意味とか考えていないように感じる。

 

ただ描くのが好きだから描いてます。

それは仕事ではない。

 

これを作って

なにを表現したいのか?

なにを訴えたいのか?

なにを説明したいのか?

 

そういったことを理解して

デザインをしなければいけない。

 

 

そのためには

クライアントの立場になって考えることが大切である。

クライアントの立場になってみた上で

デザインをどう工夫するか。 

 

そうしたら

クライアントとの意見の対立が少なくなってくるし

クライアント側の意見も理解できるし

寛容になれる。

 

自分の自己満のデザインではなく

相手が満足するデザインをしなければいけない。

 

 

最近あったのが

クライアントと意見が対立したときに

論破して押し通す人がいたこと。

 

確かに立場上は勝ったかもしれないが

クライアントにはクライアントの事情があり

そこを思いやるのも重要だ。

 

 

デザインの正解とは

クライアントのOKがでること。

最近、自分はそう考えている。

 

OKがでたデザインは

自分の物ではなくクライアントの物である。

 

これが受け手にどう伝わるかは

もうこちらの責任ではない。

こう考えたほうが

良い意味で無責任になれる。

 

だからクライアントの

最終決定はものすごく大事になるし

それがクライアントの仕事でもある。