誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

NHKスペシャル「#失踪 若者行方不明3万人」 を見て

www.nhk.or.jp

 

今、突然“失踪”する若者が相次いでいる。警察庁によると、1年間に全国で行方不明となる「20代までの若年層」は3万人を超えている。取材班はSNSを介して失踪した若者たちへの接触を試み、その過程を記録する。去年には、座間の遺体遺棄事件で、9人の若者の命が奪われるなど、いつ何時、犯罪に巻き込まれるか分からない若者たち。見ず知らずの人間と接点をもっていく新たな“失踪社会”の実態を追跡する。

 

失踪することは、いつ時代にもあることだが

いまはSNSにより失踪しやすくなっている。

 

失踪の原因は

ただ一つのように思えた。

 

親との関係である。

 

親と不仲である場合、

子供は不幸となる。

 

いままでは

18歳になるまで我慢して

大学に入学したり、会社に就職したりして

やっと親と離れることができるのである。

 

しかしは、今はSNSにより

簡単に衣食住を満たしてくれる人を探すことができる。

 

SNSで失踪する人は

犯罪に巻き込まれるという恐怖よりも

とにかく今を脱出したいという気持ちが強いと思う。

 

自分も親と不仲であり

他人事ではない。

 

大学行き、勝手に大学を辞め

親と連絡を取らないことで

免れることができた。

 

なので

SNSで失踪した人の気持ちがよくわかる。

 

ただ、彼らに言いたいことは

そんな生活はずっとは続かないということである。

 

そして人生設計が立ちづらくなるということ。

 

住所がなければ

この社会でうまく生きていくことができないのである。 

 

失踪することを助けた男性と店長。

 

家にいて不幸なら

うちにくればいいじゃないかということに

納得しそうになったが、やっぱりそれは違う。

 

本当に問題のある親なら

行政にまかせるしかないが、

ただ家に泊めたり、雇ったりするのであれば

彼らのその後の人生を考えていない。

 

彼は助けたつもりでいるかもしれないが

結果的に失踪した人を不幸にしているのかもしれない。

 

 

家庭が不幸だったからなのか、

失踪した人たちをみると

自信がなく、心を閉ざす傾向があるように思える。

 

救いを求めるのがネットのSNSということは

ネットがある意味、宗教化しているようにも思えた。