復活 を見て
古代ローマ。イエス・キリストを処刑した百人隊長クラヴィアスのもとに、イエスの遺体が消えたとの報告が届く。エルサレムでの反乱の気運と、高まるメシア復活の噂を鎮めるため、ローマ総督ピラトから調査を命じられた彼は、イエスの弟子たちが遺体を隠したと確信し、遂に隠れ家に踏み込む。呆然と立ち尽くすクラヴィアス。なぜならそこには彼が十字架に張りつけたはずの“あの男”がいたからだった。
キリスト教徒を迫害する側から
回心してクリスチャンになる
パターンはよくある。
しかし、この映画は
イエスの復活を調査するという役目から
クリスチャンになるという
ちょっと違うパターンであった。
ナザレのイエスに影響された人は
新約聖書に出てくる登場人物以外にも
多くいることを気づかせてくれる映画でもあった。
イエスの奇跡を目撃した人、
処刑の場面にも遭遇した人、
復活したという噂を耳にした人もいた。
そういった人たちが多くいたおかげで
原始キリスト教が広まっていったと考えられる。
いわば、
噂話が広まったということかもしれない。
その噂話が広がっていく過程で
イエスの奇跡が盛られていった面があるとも
考えられなくもない。