誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

ルソー 人間不平等起源論 (光文社古典新訳文庫) を読んで 

 

 

 

わたしたちは、フランス革命を導いたルソーの代表作である本書と『社会契約論』に繰り返し立ち戻ることで、国民がほんとうの意味で自由で平等であるとはどういうことなのか、どうすれば国民が真の主権を維持できるのかを、自分の問題として問い直すことができるはずである。

 

本のタイトルにあるように

人間が不平等になった理由を

人間の原始社会から論じている。

 

この本を読んで

ハラリ氏のサピエンス全史を思い出した。

 

1、狩猟するためには相手との協力が必要であった

2、身近な他人であった家族という概念が生まれる

3、他の家族の間でコミュニティができる

4、所有という概念が生まれる

5、他のコミュニティに対して嫉妬がでてくる

6、必要のないものまで欲しがる

7、富める者と貧しい者の差が出てくる

8、貧者の反乱防止のため法律ができる

9、富める者が作った法律なので格差が増大していく

 

 

もとはといえば

人間同士協力しあえば

大きな獲物をゲットできるという

喜びから発生している。

 

この人間同士の協力には

想像する力が大切なのである。

 

ハラリ氏が言った想像する力が

結果的に不平等が生まれることの起源だったと

言えるかもしれない。

 

ルソーは先住民族に対して

すごい興味を持っている感じた。

 

当時の情報網では

先住民族がどういった生活をしているのか。

どんな見た目なのか。など

わからないことだらけなので

より想像をかきられたに違いない。

 

その先住民族を調べることが

人間の起源を知るには

一番よい方法なのであろう。

 

gigazine.net

 

ルソーが言った人間社会のなかで

一番平和な黄金時代とは

上記のような生活様式だったかもしれない。 

 

注目すべきなのは

所有権に関する言葉がなかったこと。

 

言葉ができてから

概念が生まれるということであると思う。