誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

火の鳥② 未来編 を読んで

 

 

西暦3404年。時間軸で考えた場合の火の鳥の結末にあたる作品。人類は25世紀を頂点として衰退期に入り、文明も芸術も進歩が少しずつ停止、人々は昔の生活や服装にばかり憧れを抱くようになり、すでに30世紀には文明は21世紀頃のレベルまで逆戻りしていた[7]。地球人類は滅亡の淵にあり、他惑星に建設した植民地を放棄し、地上に人間はおろか生物は殆ど住めなくなっていた。人類は世界の5箇所に作った地下都市“永遠の都”ことメガロポリス「レングード」(レニングラード:ソ連)「ピンキング」(北京:中国)「ユーオーク」(ニューヨーク:アメリカ)「ルマルエーズ」(マルセイユ:フランス)「ヤマト」(大和:日本)に移り住み、超巨大コンピュータに自らの支配を委ねていたが、そのコンピュータも完璧な存在ではなく、コンピュータ同士で争いが起き、メガロポリス「ヤマト」と「レングード」の対立[8]から核戦争が勃発した。しかし実際には、その核戦争と無関係であるはずの「ピンキング」,「ユーオーク」,「ルマルエーズ」まで超水爆で爆発し、地球上に5つあった全ての地下都市が消滅し、人類が滅亡してしまう[9]。生き残ったのはシェルターに居た主人公の山之辺マサト達数人であった。その後、山之辺マサトの意識は体外離脱し、火の鳥により、宇宙の構造と、人類の滅亡が生命の歴史のリセットを目的として実行されたことを告げられ、生命を復活させ正しい道に導くために永遠の命を授かる。仲間達が次々と放射能や寿命により死んでいく中で、山之辺マサトだけは永久に死ねない体のまま苦しみ、悶えながら生き続ける。途方も無い時間をたった一人で過ごす中で、マサトは地球の生命の復活を追究し続け、やがて一つの答えにたどり着く。

 

地上に住めなくなって

地下都市に住む人間。

 

ムーピーという

人間にイメージ映像を送る生物。

 

生身の女性でない、

愛してくれる女性を好きになる。

 

機械の指示によって動く人間。

 

生物自体を作ろうとする博士。

 

現代のVRや人工知能、

医療科学を予見している感じがした。

 

それぞれ都市が持っている

人工知能の中枢同士にコミュニケーションさせた

結果が戦争である。

 

人工知能が人を殺すと危惧されるが

人工知能同士が

戦争するという決定をした場合どうすればいいのか。

 

そんな問いが出てくる。

 

高度に発達した生物が

科学爆弾によって種が滅んでいき

また、進化論によって繰り返される。

 

手塚治虫は

宇宙生命という考えに

とてもシンパシーを感じている。

 

地球は生命であり

人間、動物、草木、微生物は

地球で暮らす生命の一部。

 

要するに

人間で言えば細胞が

生きているようなものである。