誤謬日記

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吉岡里帆と一晩 アートナイト を見て

NONFIX : 吉岡里帆と一晩 アートナイト - フジテレビ

 

アートの誕生より3万6千年が経過すると言われる。 古来から現代に至るまで、ついえることなく世界中で愛され、人を魅了するアート。  しかし、一方でどこかとっつきにくく、 どのように楽しむものなのか、わからないと言う声があるのもまた事実。  「人はどうしてアートを観るのだろうか -?」  今回の特集では、この疑問をテーマに据え、アートがそれを鑑賞する人にどんな変化を与え、 どんな作用をもたらすのかを取り上げる。

 

www.roppongiartnight.com

 

この番組を見て

アートをいうものがますます嫌いになってくる。

 

六本木アートナイト2016

というイベントを紹介した番組。

 

自分が

評価できると思った作品は2つ。

3Dプリンターで作ったオブジェに

光をあてると歩行者の姿が見える

というのは、おもしろかった。

 

バラバラに歩いている人を

ひとつのオブジェで表現することによって

人とのつながりを表現したという。

 

もう一つは、塩で作った迷宮。

ゴールがあり、亡くなった妹を忘れないためとか

どこかでつながっていたいためと聞いて

?だったが

妹が亡くなった原因が脳腫瘍だと聞いて、

ちょっと見方が変わった。

だから迷路が脳みそぽかったのであった。

 

この塩の迷宮の作品は

展示が終わったあと、海に返す。

 

チベット曼荼羅に似ていると思った。

チベット曼荼羅

僧侶が砂で描き、そして壊すというもの。 

 

あとは全部ダメだった。

 

家が回転する作品がわからない。

作者もビックリさせたくて

作ったとしか言ってなかった。

 

ナビゲーターの吉岡里帆さん

「どういう気持ちで見たらいいのか?

 こう考えることがアートなのかと思いました」

 

 

若木くるみさん、車輪の人。

車輪にイラストを貼り

アニメーションをやろうとしたが

できなくて

ただ車輪の上を自ら走るだけの作品になった。

 

仕事だったら完全にNGであり

そんなレベルなのかと思った。

 

失敗が超許される業界であり

これがアートですと言えば

なんでも許してもらえそうである。

 

 

豚のぬいぐみを人が着ている作品。

その肉は取り外しができ

それが食肉のパフォーマンスらしい。

 

豚が生まれた瞬間、

ナンバリングされているという

社会風刺とのことだが

作品自体が陳腐だった。

 

最後に紹介されていた作品。

いろんな種類の植物を展示したのは

グローバル化を表現したため。

ブイを集めたのは

東北の震災と東京をつなぐものだと意味。

 

この作品を作った名和さん。

アートは自由に見ていい。と言っていた。

 

だったら、ものすごく批判的にみることも

必要であると思う。

 

今回の番組のナビゲーターである

吉岡里帆さんの安っぽいコメントがなんとも言えない。

 

褒める前提だし

この作品を見て、これからの生活が変わります!みたいな

ヨイショ発言のオンパレードだった。

人気商売だから仕方がないのかもしれない。

 

村上隆さんが

ナビゲーターとしてボロクソに言っていたら

もっとおもしろくなっていた。

 

 

アートは伝わりづらいものが良いみたいな感じや

作り手だけが盛り上がってる

そんな印象を受けた。

 

自分は

中世ヨーロッパの宗教画は好きだが

近代の美術は好きではない。

 

宗教画をみると

感性が刺激されたり

気持ちが高ぶるが

現代美術は見ても何も感化されない。

 

多分、今回の作品が自分的にダメだった理由は

作品に宗教性がなかったからだと思う。

 

昔からアート作品とは

神話や神、仏とかと密接に関わっており

それは絵や彫刻だけでなく音楽などにも

あわられている。

 

これは先人たちに対する敬意を表すことであり

歴史を伝えていくという大義みたいなものかもしれない。

 

そういったものを排除して

ただ自分の好きなことや自分の中の考えだけで

作った作品は自己満でしかなく

やっぱり何か物足らなく感じる。

 

村上隆さんは

東北の震災が起き

五百羅漢を描いたことで

自分は見方が変わった。

 

 

評論家の岡田斗司夫さんいわく

 

「僕はアートを軽蔑している」

「誰とでもセックスするからと言って、振り向かせるのがアート」

「作品に詭弁を並べて価値があると思わせるのがアート」

「アートをありたがる連中の貧乏根性が嫌い」

 

といったような

アート批判をしているが、

これに関してはすごい同感である。