誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

ETV特集「人知れず 表現し続ける者たち」 を見て

www.nhk.or.jp

 

「アール・ブリュット(生の芸術)」正規の美術教育を受けた経験のない人々が創る、何ものにもとらわれない独創的な美術作品のことで、近年世界的に注目が集まっている。担い手の中には知的障害や精神障害のある人も多く、作品はなかなか世に出てこないが、圧倒的な迫力に満ちている。誰のためでもなく、黙々と表現し続ける人たちが放つ凄(すご)み日本各地の作家たちの暮らしと創作の現場に分け入り、作品がもつ力の源泉に迫る

 

松本寛庸さん

2歳から絵を描き続け

3歳で高機能自閉症と診断される。

高校卒業後、18歳で就職。

自動車部品の組み立ての仕事をしている。

 

美術系の道もあったが

一般企業で働くことを自ら望んだ。

 

絵の中に人が登場するようになった。

 

 

るんびにい美術館

音楽を聴いて文字を書く人や

昼食もとらず

毎日、糸を結ぶ作業をする人などがいる。

 

誰のためでもなく

自分がそれをやっていて気持ちいいから。

「いる」という表現

 

藤本隆美さん

障害者就労施継続支援施設にあるアトリエ。

絵も音楽も独学。

溜まってきたら出す、

精神のマスターベーション。

 

 

東 健次さん

陶芸空間 虹の泉の製作者。

約5000㎡すべてが陶芸作品。

1人の人間が35年間かけて作った。

 

みなさんに捧げるものだと 

公共物として作っていた。

 

土木工事の仕事のしながら

陶芸空間作りを夢みていたが

土地を地主が寄付したことによって

陶芸作りに没頭する。

 

B級スポットと言われていたが

いまは、

アール・ブリュットの世界。

 

虹の泉は

未完成のままで

うつ状態にもなり

亡くなってしまった。

 

 

藤岡祐機さん

6歳のときにハサミを手にし

紙を切って作る作品。

 

最初は形があった。

美術評論家の目にとまり

個展を開いた。

理由は、作品に嘘がないということ。

 

切る幅はどんどん細くなっていく。

スイスの美術館でも個展を開いた。

 

 

感想

アール・ブリュットの作品は

細かくて色使いが独特な感じがする。

 

正規の美術教育を受ければ

商業美術面では、役に立つかもしれない。

 

今回、出演されていたクリエイターたちは

商業デザインには向いていないかもしれないが

圧倒される感じがする。

 

下手なのか上手いのかさえ

わからない作品もある。

 

ただ、その作品が出来上がるまでの

プロセスや思考回路が独特である。

 

無心でやっていることなのか。

恐怖からの克服で創作活動をしているのか。

気持ちいいからやっていることなのか。

創作動機の面でわからない部分も多い。

 

誰のためでもない作品として

見ていたが

東健次さんのとき

みんなのためにやっていたと聞いて

余計にわからなくなってくる。

 

妻や両親などは

悩みも不安もあって、大変そうだが

不思議とみんな幸せそうなのが

印象に残った。