誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

チェルノブイリ “鋼鉄シェルター・プロジェクト”のすべて を見て

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チェルノブイリ原発の事故後、原子炉を覆ってきた「石棺」が老朽化したため、さらにそれをカバーする巨大シェルターがこの冬、完成した。前代未聞のプロジェクトを記録。  世界に衝撃を与えたチェルノブイリ原発事故から30年余り。核燃料が入ったままの原子炉を覆う「石棺」が老朽化し、放射線漏れの懸念が高まっているため、世界40カ国が総額16億ドル(1800億円)を出資して、巨大な鋼鉄製のシェルターが作られた。離れた場所で組み立てられた3万2千トンの構造物を、レールの上を移動させて石棺を覆うという世界初の試み。その一部始終をNHKを含む国際共同制作チームが独占取材した。

 

チェルノブイリ原発事故後

石棺を作って

市民は安心だと思っていたが

それは応急処置でしかなかった。

エンジニアはそれを知っていた。

 

石棺の老朽化が問題になっていた。

 

全く新しいシェルターで覆う計画。

しかし、

放射線量が高いため作業ができないので

アーチを作り移動して覆うやり方になる。

 

さらにアーチで覆ったあと

アーチ内部にロボットアームを仕込み

遠隔操作をし

現場の解体作業までする。

 

ウクライナの気候は

風と氷点下の気温で作業が厳しい。

 

さらに

放射線がガンマ線で

建物を突き抜けて

体も突き抜け細胞が壊されていくので

作業も手早くやらないといけない。

 

核燃料は

2万年は危険なままなので

今作ってるアーチが老朽化した場合

新しいシェルターは

もっと大きいものが必要となる。

 

なので

アーチで覆ったあと

古びた石棺を撤去し

核燃料を取り出す作業をしなければいけない。

 

さらに

アーチを動かす

司令センターを作らないといけない。

  

アーチは100年持たないといけない。

塗装をし

アーチ内に空気孔をいれ

乾いた空気を入れておき

なるべく錆びない作りをする。

 

アーチで原発を覆ったあと 

密閉しないといけない。

 

移動するときはパネルをあげ

アーチの上についたらパネルを下げ

隙間を樹脂で固める手法で

密閉する。

 

アーチの移動に

レールでの車輪移動は

重すぎるので、できない。

 

アーチを何枚もの板の上にのせ

一斉に滑るように動かし、

芋虫のように少しづつ動かす。

 

両側が同時に動くことが

大事となっていくる。

 

計画に18年、

建設に7年で

アーチが完成した。  

 

 

感想

チェルノブイリ原発事故後の

映像を初めて見たかもしれない。

 

ソ連で撮影許可が

出たのだろうか。

 

政府が許可したのか

ジャーナリストたちが

盗撮したのだろうか。

 

原発事故を起こしても

現場作業するのは

市民であり政治家ではない。

 

それはソ連でも

日本でも同じである。

 

日本の福島原発事故でも

たまにエリート技術屋が挑む

解体作業が特集されることがあるが

末端の除染作業はあまり映像として

ないような気がする。

 

すごい科学者的な意見を言えば

こういった事故があって

技術が進歩したということなのだろう。

 

アーチで原発を覆い

危険な作業を

ロボットがやり

人間は安全な場所で

遠隔操作で仕事をする。

 

ある意味、作業するときに

緊張感がなくなってしまう

危険性もあるかもしれない。