誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

カスパー・ハウザーの謎 を見て

 

19世紀初頭、ドイツに実在した人物カスパー・ハウザー。十数年間何者かによって地下室に閉じ込められていた彼は保護された時、思うように会話も出来ず社会常識も持ち合わせていない、いわば「野生児」のような存在であった。驚異的なスピードで知識を得、会話も出来るようになり普通の社会生活を送るようになるが、彼の出自を探るべく研究が進み始めた矢先、何者かによって暗殺されてしまう。学者たちは結局彼の正体と学習能力の根幹を探るべく、死体を切り刻み、脳の研究を始めてしまうのだった。ヘルツォーク監督は、モーツアルトの「魔笛」のアリアを響かせながら、カスパーの視点で話を進め、その悲しき物語を奏でていく。

 

TSUTAYAの名作DVDで借りてみた。

1974年制作ということで

40年以上も前の作品である。

 

カスパー・ハウザーは

オカルト界隈では有名は話ではある。

 

カスパー最大の謎、

ドイツの街に立っている前は何をしていのか。

つまり出自の謎である。

この謎は現代も解明されていない。

 

しかし、この映画ではしっかり描かれている。

さらに何者かが

手紙を書いたところまで見せている。

 

カスパーの発言によると

地下牢に閉じ込められ

自分以外の人間を知らなかった。

しかし、ある男が解放してくれたという。

 

街の人々に助けられたカスパーは

次第に言葉を覚え始め、

自分の意見を言い始める。

 

牧師や建築、言葉などの学問を学ぶようになる。

遅れを取り戻すためである。

映画では物知りになりたいという気持ちが

前面にでている。

 

Wikipediaの記事を読むかぎり

カスパーの出自はバーデン大公家の世継ぎである可能性が高い。

 

彼が有名になるにつれ王族と顔が似ていると噂されたこと。

カスパーの刺し傷と王宮で発見された短剣が一致していたこと。

DNA鑑定の結果(しかし、この鑑定は不確かな点が多いという)

 

最後、亡くなる時の

隊商の砂漠の話は

何を意味するのか謎だった。

 

砂漠のなか隊商たちの目の前に山が現れ

自分たちが迷子になっていると皆が思っていた。

しかし、その中の盲目の人が「山は幻想だ、

このまま進めばいいという」

 

映画はカスパーが死んでも続く。

死体は解剖され小脳異常肥大と診断された。

 

 

カスパーについては

このWebサイトがわかりやすかった。

yuu73.xsrv.jp