誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

華麗なるギャツビー を見て

warnerbros.co.jp

 

宮殿のような豪邸に暮らす、謎めいた男がいる。彼の名は、ジェイ・ギャツビー。どこから来たのか?どうやって大富豪になったのか?仕事は何をしているのか?いったい何のために、毎夜のように豪華絢爛なパーティーを開くのか?誰一人その答えを知らない。 「真実を話そう」と、ギャツビーは隣人のニックに、自らの生い立ちを打ち明ける。裕福な名家に生まれ、ヨーロッパで宝石や名画に囲まれた贅沢な暮しを送った。戦争では数々の勲章を受けて英雄となり、両親が亡くなった今は天涯孤独の身……。出来すぎた話に、「彼は何かを隠している」と直感するニック。 やがて、耳を疑う噂と危険な人脈、そして上流社会の女性との禁じられた恋が、少しずつギャツビーの華麗な仮面をはがしていく。 ギャツビーがこの街にやって来た、本当の目的は?果たして、彼が人生のすべてをかけたとは――?

 

いろいろな複線がある映画。

 

切ない男性の恋物語なのだが

その恋と彼のビジネスとしての成功が

リンクしているような気がする。

 

彼はデイジーという女性が好きだった。

たとえ彼女が人妻であっても

自分の妻にするという情熱。

 

ビジネスの面では

禁酒法を破って大儲けをする。

 

法律を違反しても

ビジネスを成功させることと

 人妻のデイジーを

自分の妻にすること。

 

自分の夢の実現のためには

手段を選ばないのである。

 

ギャツビーが持っていた信念。

「過去は変えられるし、取り戻せる」

 

ギャツビーは赤貧農家の生まれであり

そのことにコンプレックスを持っていた。

 

このコンプレックスを克服するには

成功してお金持ちになるしかない。

 

貧しい者から豊かな者へと成功したギャツビー。

1920年代のアメリカン・ドリーマーであり

映画の町並みにも、貧しさと豊かさがリンクしている。

 

成功した自分をイメージすることは

自己啓発本にでてくる手法の一つであり

セルフイメージをあげることにつながる。 

 

巷の引き寄せの法則にも似ている。

 

お金持ちのマナーや姿勢を身につけ

セルフイメージをあげれば

一文無しになったとしても

また財を成すことができる。

 

デイジーとの恋仲についても

すでに結婚したつもりでいたことや

ずっと願い続けたことで

願いが叶ったと思える。

  

しかし、生まれという

変えられないコンプレックスを

トムに侮辱されたとき激昂してしまい

そこからすべてが転落していく。

 

ニックが警告した

ギャツビーの「過去は変えられる」という信念が

あだになったような気がする。

 

向上し続けた男が

最後は急下降してしまう。

好景気から世界恐慌への社会情勢と

ギャツビーの人生がリンクする。 

 

最後に

彼が銃で撃たれて亡くなるシーン。

 

ディカプリオがプールで沈むシーンと

タイタニックのときに沈んで亡くなるシーンと

これまたリンクしてしまう。

 

監督はそのことを

あえて意識したような気がする。