誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

何者 を見て

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就職活動の情報交換のため集まった大学生の拓人(佐藤健)、光太郎(菅田将暉)、瑞月(有村架純)、理香(二階堂ふみ)、隆良(岡田将生)。海外ボランティアの経験や業界の人脈などさまざまな手段を用いて、就活に臨んでいた。自分が何者かを模索する彼らはそれぞれの思いや悩みをSNSで発信するが、いつしか互いに嫌悪感や苛立ちを覚えるようになる。そしてついに内定を決めた人物が出てくると、抑えられていた嫉妬や本音が噴きだし……。 (シネマトゥデイ)

 

みんなでスーツを着て就活するという経験は

自分にはない。

 

だから感情移入ができなかった。

 

しかし、後半の裏アカが発見されてから

グッと感情移入できる。

 

みんなで就職活動していれば

採用面接で落とされても

精神を病むことは軽減される反面、

人と比べてしまうことにもなりかねない。

 

そういったことを含めての

若者の青春映画だと思っていた。

 

タイトルの「何者」も

誰のことを言っているのか謎であった。

 

就職が決まり

職業人として何者かになっていくという意味。

 

ずっと舞台を頑張っている劇団仲間のことなのかとか。

 

友人が内定した

就職先の評判とかブラック企業とか

ネットで検索していたことが見つかってから

おもしろくなる。

 

自分が働く会社について

そういった検索ワードを調べるのは普通であり

友人の内定先を検索していても不思議ではない。

 

でもこの映画では

そこに闇を描いている。

 

拓人が演劇をやっていたことと

裏アカウントとの関係。

 

どっちも表面世界と違う自分を

演じることができる。

でも裏アカのほうが本当の拓人かもしれない。

 

 

佐藤健という

見た目も性格も好青年の男性が

裏アカウントを使っていること。

 

そこの配役もよかった。 

 

最後の拍手のシーン。

拍手している人が誰も笑っていない。

ただ、瑞月だけが笑顔だった。

 

その理由は 

拓人が演劇をやっていたときに

瑞月が見に来ていた様子であった。

 

この裏アカウントのツイート数が80というので

始めたばっかりのとこも気になったが

それはこの裏アカをやりだしたのが

演劇をやめてからだったからかもしれない。