最強のふたり を見て
不慮の事故で全身麻痺(まひ)になってしまった大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、新しい介護者を探していた。スラム出身の黒人青年ドリス(オマール・シー)は生活保護の申請に必要な不採用通知を目当てに面接にきた不届き者だったが、フィリップは彼を採用することに。すべてが異なる二人はぶつかり合いながらも、次第に友情をはぐくんでいき……。
移民の人がお金持ちの人を
介護するだけの映画ではない。
人種の違いを
理解しあうという面もあったし
コメディ映画という面もあった。
映画ではギャグがところどころ出てくるが
その際どさはフランス特有のものかもしれない。
障害やナチスに対するギャグ。
日本で
障害をコメディにしているバリバラという番組がある。
たまに、バリバラを見ることがあるのだが
障害の笑いには出演者とスタッフの間に
信頼関係がないとできないと思っていた。
映画のなかで
移民の彼はどこでお金持ちに信頼されたのか。
それは彼のギャグセンスで
信頼されたのではないか。
信頼があるからギャグが言えるのか、
ギャグを言ったから信頼されるのか。
ドリスが去ったあと
新しい介護人が来たのだが
ギャグはもちろん言わないし
いきなり気軽に接することもない。
お金持ちの人に対して
気軽に接することもハードルが高いが
半身不随の人に対して
ギャグを言うのもハードルが高い。
しかも、ドリスは恋愛までも成功させた。