誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

知の越境法 「質問力」を磨く (光文社新書) を読んで

 

 

 

すべては“左遷"から始まった 素朴なギモンは貴重な情報源/人に説明して自分の理解を深める/異分野の知恵を借りて停滞を破る/想定外の問いで本音を引き出す 「専門を決めない」学びのススメ 世界で起こる問題を誰もが分かる言葉で解説し、総選挙後には政治家への突撃取材でお馴染みの池上彰。しかし、その八面六臂の活躍も、NHK時代の〝左遷〟から始まった。記者としてのキャリアを順調に積み重ねてきたが突如、「週刊こどもニュース」キャスターへの異動を命じられる。それでも腐らず、複雑なニュースを小学生にも分かるように噛み砕く語り口が好評を得て、ついに国民的番組に押し上げる。この成功体験から、分かりやすさは武器になり、専門を持たないことは分野の垣根を越える強みだと気づき心機一転、フリージャーナリストの道へ――。 異動、転身とは、現状を脱し新天地に飛び込むという意味で「越境」であり、積極的な行為だ。幾多の領域を跨いで学び続ける著者が、その効用と実践法を説く越境のススメ。

 

仕事論の話として「隣に移る」

という考えは目新しいことではない。

 

池上さんは それを越境と呼び、

NHK内の部署の移動が

フリーになってから

とてもよい経験になっていたという話。

 

越境法とは

会社を変える、変えないということではなく

どこにでもあるような気がする。

 

自分でいえば

テレビ番組制作で会議資料作を作るとき

Photoshopを使っていて

それがおもしろく、Photoshopを使う

デザイン関係の仕事に移った。

 

結果的に会社を辞め

転職することになった。 

 

キモなのは越境といえども

核となる部分があるということ。

 

池上さんは

経済学と現代史だという。

 

自分が核となっているのは

最初に経験したアシスタントディレクターという

仕事だろう。

 

デザイン関係の仕事だが

ディレクションのことを考えている。

 

発注者が何を望んでいるかとか

これで意味合いが変わったりしないかとか。

 

核ということであれば

仕事でなくてもいいような気がしている。

  

佐藤優が核となっているのは神学である。

 

彼が外交官になったのは

チェコの神学を学ぶためだと言われる。

 

副題に質問力を磨くとあるが

越境している人はたくさんのことを知っているので

質問も深くなるということだろう。