誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

聖書の全文暗記について

 

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はじめての宗教論 右巻で

以下のような文章があった。

 

ルターからフス、ウィクリフ、カルヴァン、ツヴィングリまで

旧約聖書、新約聖書を完全に暗誦できていた 

 

中世の神学者たちは

聖書を全文暗記していたらしい。

 

昔の人は現代人よりも

記憶力がよかったと言われる。

理由としては

昔は音読していたからという説がある。

 

いまはインターネットにより

記憶力に対する価値はなくなった。

 

しかし、グーテンベルク印刷機ができたときから

すでに人間は記憶しなくてよくなったといえる。

 

手元に本があれば

本来、記憶する必要はないのである。

 

神学者が聖書を全文暗記したことは

説教するときや著述に必要だっただけでなく

聖書を覚えることにより

ある種の恩恵みたいなものがあったのだと思う。

 

仏教ではその傾向がある。

念仏、写経などで経典を覚えることによって

悟りを開けるとされる。

 

一般市民からすれば

聖書を暗記することに社会的意味はない。

 

これは

職業観の問題である。

 

ある討論番組に

憲法学者が出演していて

何も確認せず

憲法の第何条は何々〜とか

普通に喋ったりしている。

 

憲法学者は日本国憲法を丸暗記していて

さらには海外の憲法も覚えたりしている。

 

しかし、それは仕事であり

職業であるから、当たり前なのである。

 

日本国憲法を全文暗記していない

憲法学者は存在しないし、

そんな学者は信用できない。

 

弁護士も

六法全書を全文暗記とまではいかないまでも

ある程度のことは暗記している。

 

それと同じ様に

神学者が聖書を覚えることは当たり前なのである。

 

知の巨人といわれる佐藤優は

神学者に対する要求が高い。

 

神学を勉強するとき

ドイツ語は必修です。

 

しかし、神学者は神学をやっている身なので

毎日、同じことを勉強し

他のやることを制限すれば

できなくないことなのかもしれない。

 

ユダヤ教徒はトーラーを

繰り返し読むことにより

徹底的に頭に叩き込むという。

 

matome.naver.jp

 

 

このような勉強法が

中世のキリスト教神学者にも

適応されていたのではないか。

 

 

ちなみに

日本の神主は資格があり

神道について覚えることが、たくさんある。

 

careergarden.jp

 

日本最古の歴史書である『古事記』には日本における神々のルーツが記されています。神職に従事する者はみな『古事記』を読解し、その内容を頭の中に叩き込まなければなりません。

 

段位をあげていくため

かなり難しい試験にも

合格しないといけない。