トゥルー・ストーリー/TRUE STORY を見て
記事の捏造が発覚し、ニューヨーク・タイムズを解雇された記者マイケル・フィンケル。そんな彼のもとに、一本の電話がかかってくる。その内容は、妻と3人の子供を殺害した容疑で逮捕された男クリスチャン・ロンゴが、マイケルに成りすまして逃亡していたというものだった。記者として事件に興味を持った彼は、すぐにロンゴの取材を開始。やがてロンゴは事件の真相を語りだす。取材を進めるうちに、マイケルは彼の無実を信じ、2人は信頼関係を築いていくが…。
嘘記事を書いた記者は
もう取り返しがつかなくなってしまっている。
それはメディアで
記事を書けなくなるだけでなく
何が本当なのか嘘なのかを
見極める力がなくなっているのである。
記事の真実性よりも
人が飛びつくような記事を書くことが
仕事だという考えになっていて
ある意味ジャーナリズムの批判の映画かもしれない。
証拠が出揃っているにもかかわらず
犯人の言葉や態度などがすべてが
「私は無罪です」というようなものであれば
人はそのように信じてしまうことが、とても怖い。
さらにこの事件を
記事にできることや書籍化できることで
さらにその考えが増してしまうのである。