誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

アナザーストーリーズ 運命の分岐点「山口組対一和会~史上最大の抗争~」 を見て

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1985年1月26日、山口組四代目・竹中正久組長が射殺された。これにより、前年から始まっていた山口組と一和会の対立、通称「山一抗争」は一気にヒートアップした。いったいあの時、何が起きていたのか?事件から30年、独自に入手した警察の極秘書類や竹中殺害計画を記した文書と、当事者の証言で解き明かす。元組員の後悔とは?そして大阪名物の夕刊紙記者が見たヤクザの素顔とは?史上最大の抗争の知られざる真実。

 

山一抗争(1984年〜1989年)

 

三代目山口組長。

田岡一雄が亡くなったことの 

後継者争いが発端だった。

 

喧嘩を好まない、

山口組長代行の山本広。

 

武闘派で 若頭の

竹中正久。

 

結果的に4代目になったのは

竹中正久であった。

 

山本広は

一和会を立ち上げ

竹中を暗殺し

抗争が激化していった。

 

1985年1月26日。

竹中正久が銃撃された。

  

暴力に生きた男

地方の旅館に

全国のヤクザが集まっていた。

竹中正久の4代目襲名であった。

 

三代目の婦人、田岡文子さんが

後押しした。

 

これに反対する人もいた。

竹中が4代目になれば

世間から袋叩きにあうと懸念していた。

襲名の段階から

殺害計画のメンバーが決まっていた。

 

山口組とは

神戸の高台に邸宅がある。

毎月5のつく日に幹部が集まり

結束力があった。

 

三代目の田岡一雄。

ヤクザを30人から1万人規模にさせ

正業も持ち芸能界にも関わっていた。

 

田岡の息子の結婚式には

財界や芸能界のスターもいた。

 

その人の次を継いだのが

竹中であった。

 

竹中組の取り締まりを行なった

兵庫県警刑事いわく、

家宅捜査に行っても

家に入れさせなかった。

 

暴力団の親分であれば

筋、道理を理解し、妥協することもあるが、

竹中は妥協しない。

 

竹中正久の人生は

貧乏のどん底にあったときに

父親が亡くなった。

みんなでスイカ泥棒をし、

父親のいない竹中だけ少年院に行って

社会の不平等さに不満を持った。

 

さらに六法全書をよく読んでいて

よく知っていた。

 

派手な暮らしをせず

妻子も持たず、地味な暮らし。

 

子分とは

家族同然に接していた。

 

1980年代になると

国民の生活も豊かになり

田岡一雄も亡くなり

ヤクザの収入源は賭博ではなく

金融や不動産収入となっていき

経済ヤクザとなっていた。

 

しかし、竹中正久は

武闘派であり賭博が収入源であった。

 

山本広は

経済を柱にする経済ヤクザを目指していた。

 

1984年、

山本は一和会を結成するが

山口組へ出戻る人が多くいた。

商売が成り立つのは

山口組の印であったから。

 

1985年、

竹中正久が暗殺される。

 

1991年

暴対法ができた。

 

ヤクザを追った夕刊記者

 

夕刊新聞で

ヤクザ記者の配属となり

ネタをとらないといけなかった。

 

『極道に妻子はいらないと言っていた

 竹中ドンが愛した女』

 

読みたくなるような記事を書く。

 

新大阪新聞。

過激な見出しで

大阪の人間はハマっていた。

 

全国紙は1984年の

グリコ・森永事件で

いっぱいいっぱいであった。

 

関西新聞編集局長。

組の事務所がどこにあるかなど

市民の声を紙面に反映させた。

 

暗殺隊の人生を取り上げた。

銃マニア、全身刺青の男 、

借金まみれの男など。

 

法律や社会の規則よりも

親分との関係を大事にした。

 

抗争から逃げ出す組員。

一家心中にする組員などがいた。

 

一和会は消滅し

山本広は引退して抗争は収束する。

 

暴力団には

メンツ、上下関係、お金など

シンプルな縮図がある。

 

ヤクザを弁護した男

山口組顧問弁護士の山之内幸夫さん。

弁護士資格を失った。

 

山口組がテレビの取材に応じたのも

山之内が説得させたから、

同じ人間として

みてもらえるという思いからであった。

 

弁護士として暴力団との

トラブル関係の仕事をしていたら

次第に暴力団の弁護として

呼ばれるようになった。

 

山口組から顧問弁護士として

頼まれるようになり

財産管理などもしていた。

 

ヤクザの人たちは

被差別部落や貧乏の生まれが多かった。

山之内も貧乏な生まれであった。

 

覚せい剤の密輸の事件は

ヤクザは禁止しているが

末端のヤクザの間では

取引が行われているという。 

 

感想

2年ほど前にも

六代目山口組と神戸山口組との

争いがあった。

 

山一抗争も

後継者争いやメンツなどが

原因であった。

 

佐藤優の著書で

「嫉妬と自己愛」という本がある。

www.basyanuko.com

 

男の嫉妬がいかに問題を起こし、

人を動かしてしまうか。

そのことがよく書かれている。

 

暴力団でも官僚組織でも

同じような構図なのかもしれない。

 

1980年代、

暴力団が暴力性をなくし

庶民から受け入れてもらおうと

していたことがわかる。

 

 

暴力団が麻薬や風俗産業に

関わっていることや

震災の時にボランティア活動をしたり

ハロウィーンで子どもにお菓子を

あげているということ。

 

 

 

本当の悪の組織なら

積極的に潰せるが

そういった善業をしているので

難しい立ち位置にいる。