アナザーストーリーズ 運命の分岐点「手塚治虫 ブラック・ジャックからの伝言」
漫画の神様・手塚治虫が生んだ異端の天才外科医「ブラック・ジャック」。しかし連載が始まったとき、手塚はどん底にいて、まったく期待されていなかった。それがなぜ大ヒット漫画になったのか?初代編集者が語る誕生秘話、医療に携わる者を揺さぶり続ける命をめぐる重い問いかけ、がんと闘う大林宣彦監督が語る共通の戦争体験…不条理や人間の闇と格闘するブラック・ジャック。手塚治虫が本当に伝えたかったメッセージとは?
僕がブラックジャック及び
手塚作品が好きなのは
彼の作品が哲学的だからである。
そのなかでも
ブラックジャックは現実的な
人間ドラマ、生きるとはどういうことか
倫理観がつまっているような気がする。
当時の医学の問題として
臓器移植が日本で初めて行われたが
手術を成功させやすくするために
提供者の死亡認定を早くしたという疑いがある
和田心臓移植事件があった。
手塚治虫は医者の卵であるから
そういった事件や安楽死、
医者とは何かということについて
自分なりの哲学を持っていたと思う。
医者なら誰でも
ブラックジャックに憧れるという。
でも、それは手術の腕が
技術的にうまいというだけでない
ブラックジャックの生き方や考え方、
患者に寄り添う姿勢に共感している。