誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

映画作家 想田和弘 アメリカを“観察”する を見て

NONFIX : 映画作家 想田和弘 アメリカを“観察”する - フジテレビ

 

想田和弘(46歳)。アメリカ在住の映画作家。ニューヨークを拠点にドキュメンタリー映画を発表し続けている。“観察映画”と称する、ナレーションなし、テロップなし、音楽なし、という独特のスタイルで製作した作品は、世界で高い評価を受けている。  想田は今、アメリカ北部にあるミシガン州の名門大学、ミシガン大学で教壇に立ち、13人の学生と2人の教師ともにドキュメンタリー映画を製作している。撮影したのは、アメリカ最大のアメリカンフットボール場、ミシガンスタジアム。通称“ザ・ビッグ・ハウス”。全米が注目する試合の舞台裏を、それぞれの視点で“観察”した映画だ。

 

アメリカ北部の名門大学で

映画を教えている。

 

相田和弘は 

観察というスタイルで撮影している。

 

撮影場所は大学が所有する

アメリカンフットボール場。

 

全米が注目するアメフトの試合の

舞台裏の撮影した映画。

各分野のプロフェッショナルが

この試合運営を支えている。

 

映画のタイトルは

『The Big House』。

 

この映画製作中に

アメリカ大統領選挙があった。

 

ミシガン大学の周辺は

民主党支持が大多数であった。

 

この映画のエンディング。

相田が提案したのは

トランプに抗議する人と

支持する人の対立シーン。

 

学生はエンディングに

政治を持ち出すのは否定的であった。

 

アメフトのことよりも

政治的対立に心が持っていかれるのが

きつい。

 

大統領選挙の前日。

ヒラリー候補の応援で

オバマ前大統領がミシガンに来ていた。

 

ミシガンにいた相田は

トランプが勝つとは思っていなかった。

 

トランプが大統領になって

学生はショックを受けていた。

「みんな投票について

 考えていないことがショックだった」

 

トランプを生み出した

社会の一員として

今までのことを全否定したい。

だから学校をやめるという

決断もわからなくもない。

 

編集助手の両親は

インドの移民。

 

「民主党か共和党かは関係ないが

 大切な部分、道徳観で違うのは厳しい」

 

スーパーの買い物帰り

ウーバーで自宅に向かう。

 

ウーバーのドライバー。

「アメリカは女性大統領を迎える準備が

 できていなかった。」

 

ヒラリー支持の

ミシガン大学の学生が

トランプ支持の友達と会う。

 

「オバマの8年間に不満だったから

 トランプ支持になった」

 

「リベラルが言う

 机上の空論に我慢できない」

 

トランプの入国禁止の大統領令。

帰れない学生が多くいる。

 

その直後、裁判所が

大統領令を連邦裁判所が停止。

 

相田和弘

「こういうことができるから

 アメリカという国が好き」

 

新作の映画を作り始める。

未成年で終身刑になった人がいる。

それが憲法違反という判断がされ

何人か出所してくる。

 

17歳から67歳まで

刑務所にいた人を取材。

50年刑務所にいた人が

現代社会でどう生活するのか。

 

 

『The Big House』は 

大規模な試写会が行われた。

ラストシーンは政治論争で

賛否両論が起こった。

 

感想

録画はしていたが

ずっと見ることがなく溜まっていた。

 

ドキュメンタリー監督が

撮られる側になるのは

おもしろかった。

 

相田さんの作品は

見たことがない。

 

観察という

スタイルだということはわかった。

 

アメフトの試合とトランプの対立は

観察としてありのままに

表現しようとしたのがわかる。

 

しかし、人を喜ばす

エンタメ的にはダメなのかもしれない。

 

ただ、『The Big House』が

ドキュメンタリー作品とするなら

後味の悪さはあってもいいと思う。

 

ドキュメンタリー作品の良し悪しは、

見終わったあとに頭に残って

余韻に浸ることができ

自分なりにいろいろ考えることができる

作品であると思う。

 

ミシガンの学生はエリートである。

学生が教授の考えに

否定的な意見を言うなんて

日本では考えられない。

 

学校ならまだいいかもしれないが

仕事ではありえない。

 

相田さんが

瞑想してるのが印象的であった。

 

プロフィールを調べたら

東京大学宗教学科卒とあったが

瞑想と関係があるのだろうか。