誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

南北首脳会談の希望と日本の立場

その日は休日だったので

南北首脳会談を

テレビの生中継で見ていた。

 

金正恩がムンジェイン大統領を

軍事境界線の北朝鮮側に招いたり、

冷麺を持って来たと言ったり

ユーモアを交えながら外交している様子に

平和を期待できるものがあった。

 

映画、リンカーンで

「奴隷撤廃の法案が通ることについて

 世界中が注目しているのだ」というセリフがあったが

今回の南北首脳会談に世界中が注目していたと思う。

 

金正恩は

政治生命をかけた冒険をし

新しい判断をしている。

 

しかし、日本のメディアは

具体的な核放棄の工程がなかったことに

すごいがっかりだという論調である。

 

さらに日本の左派では

・日本は取り残された

・今までの安倍首相の発言はなんだっのか?

・日本だけが平和を望んでいない

など、日本が不利の立場になったという考えである。

 

しかし、日本の立場が不利になろうが

朝鮮半島有事の可能性がなくなり

世界が平和に近づけばいいような気がする。

 

その意味で彼らは

世界よりも日本重視の右派であるように思える。

 

安倍政権が

北朝鮮に対して強気な発言をするにはわけがあり

けっして戦争をしたがっているわけではない。

 

対話のための対話では意味がない。

という強気な発言の背景には

拉致問題を絶対に解決しないといけないという

思いを感じる。

 

世界が南北首脳会談を評価しているが

日本が評価できないでいる理由は

拉致問題が解決されていないから。

 

でも結局、物事の解決には

話し合いから始めないと進展しない。

 

南北や米朝が対話するとき

拉致問題も伝えてくれと言うしかない。

 

それは安倍政権がすすめてきた外交によって

そのような立場になってしまったのである。