火の鳥① 黎明編 を読んで
3世紀の倭(日本)、ところは熊襲。主人公のナギの姉ヒナクは破傷風にかかり、生死の境をさまよう。ヒナクの夫であるウラジは妻を助けるため火の鳥の生き血を求めて火の山に入るが、火の鳥の炎に包まれ死んでしまう。そんな折、村の海岸に漂着した異国の医師グズリが現れ、最新の医学知識でヒナクを救う。やがてグズリとヒナクは恋に落ちる。ところが婚礼の夜、グズリの手引によって、多数の軍船から猿田彦率いる防人の軍団が上陸。グズリはヤマタイ国のスパイであった。村人は虐殺され、ひとり行き残ったナギは猿田彦を襲撃するも捕えられる。猿田彦はナギの勇気を称え奴隷としてヤマタイ国に連れ帰る。ヤマタイ国がクマソを侵略した裏には、老いた卑弥呼が火の鳥の血を欲していたという事情があった。
手塚治虫の火の鳥は
中学校の図書室で借りることができていたが
断片的にしか揃っておらず
きちんと順番どおり読んだことがなかった。
日本神話の物語と
火の鳥と照らし合わせたストーリー。
熊襲と邪馬台国との戦い、
卑弥呼が天照大御神、
瓊瓊杵命は騎馬隊を率いた大陸の大将、
高天原は大陸の草原ということになっている。
神話に出てくる歴史上の人物が
悪い人物のように描かれている。
日本の神話をこのように描くのは
デリケートな問題のような気がする。
しかし、いろんな見方が
できておもしろい。
結局、国が統一するということは
戦があったことである。
火の鳥は
そんな神話に出てくる人物が
永遠の命、手柄などと関わってくる。