ヒトラーとトランプ (祥伝社新書) を読んで
移民排斥や世界経済網からの離脱、貿易赤字の相手国への攻撃など、極端な自国優遇政策を強行するアメリカ のトランプ大統領は、ヒトラーの再来と言われることもあります。ひたすらナショナリズムを煽る彼の言動は危険なもので、 世界は一言一句に固唾を呑んで見守っている。 20世紀最大の戦争犯罪人ヒトラーはトランプ同様、国民に待望されて登場した政治家で、当時のドイツには彼を迎え入れな ければならない深刻な事情がありました。 ヒトラーのしろトランプにしろ、彼らを非難する人は多いのですが、なぜ強い支持を受けて出現したかを論じることが重要でjはないかと、本書は主張しています。トランプにヒトラーの轍(てつ)を踏ませないために、時代背景の分析が必要で、そのために本書は書かれました。
難しい言葉や専門用語なく
文章がとても読みやすかった。
ヒトラーとトランプの共通点、
社会的背景が似ている部分がある。
ナショナリズム、
国の借金、失業対策、移民問題。
ただ一概に
トランプ政権がナチス政権のように
国を滅ぼす結果になるとは言えない。
まず任期が4年だということ。
そして、
トランプの大統領令を
裁判所が差し止めにしたりと
大統領の横暴を止めるシステムが
出来上がってるのが大きい。
著者の経歴を見ると
ナチスの関連本をたくさん出している。
だからこそ
ヒトラーやナチスに対して
世間と違うイメージが
書かれていることがあって勉強になる。
ヒトラーが
英仏と戦争したくなかったこと、
ノーベル平和賞候補だったこと。
この本では書かれていなかったが
ヒトラーとトランプの
メディアの対応があったら
もっとおもしろかったかもしれない。