誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

メディアの驕り (新潮新書) を読んで

 

 

「無知に基づく正義感」は、かくも危うい。プラスとマイナスが逆転した価値観、過剰な「社会の木鐸意識」、あいかわらずの中東音痴……なぜ日本のメディアは間違い続けるのか。実例とその構造を徹底分析!

 

政治家としての資質と

好きな食べものは関係ない。

 

情緒的な報道もするべきでない。

政権交代と夕日は関係がない。

 

メディアは

庶民の感情に寄り添い報道する。

そのことが結果的に

悪い方向に導いてしまう。

 

しかし、この本は

メディアの批判に

終始しているわけではない。

 

タイタニック号沈没の情報を受信した

デイヴィッド・サーノフが

ラジオとテレビの普及に尽力した。

 

それはラジオやテレビの

情報が人々を救うという

意識があったのだと思う。

 

戦中にBBCはフランス将軍に

スタジオを貸し

フランスに向けて演説を流した。

 

ドイツは 戦争の反省から

全国ネットワークをやめ

放送局を散らばした。

ドイツ全国ネットワークのZDFが

できたのは1961年である。

 

メディアの意見をただ

受け入れるだけでなく

自分で物事を見る力が必要だと

この本は言っている。

 

しかし、メディア批判をしていた

ドナルド・トランプについての

内容も欲しかった感がある。