ローマ法王の休日 を見て
ローマ法王死去―。この一大事を受け、ヴァチカンで開催される法王選挙会(ルビ:コンクラーヴェ)。選挙会場のシスティーナ礼拝堂に集められた各国の枢機卿たちは、全員が心の中で必死に祈っていた。「神様、お願いです。どうか私を選ばないで」そして、新法王に選ばれたのは、ダークホースのメルヴィル。彼はサン・ピエトロ大聖堂のバルコニーに出て、新法王誕生を祝福しようと集まった大観衆を前に演説をしなければならないが、あまりのプレッシャーからローマの街に逃げ出してしまう・・・。メルヴィルは街の人々との出会いを通し、人生において大切なものを見つめ直していく。果たして、ローマの街で彼が見つけた答えとは―?
ローマ法王に選ばれた人物が
逃げ出すという内容なのだが
実際のカトリックの権威に関わることでもある。
逆に
親しみを持ってもらうためなのかもしれない。
最後、結局ローマ法王は
重圧に耐えきれずに逃げ出してしまう。
ローマ法王が逃げ出している間、
枢機卿たちも
聖書を読まず、祈りもせずに
カードゲームやバレーボールで遊ぶ。
ローマ法王が勤めから逃げ出したのは
枢機卿たちの堕落を表現しているかもしれない。