大いなる沈黙へ を見て
「大いなる沈黙へ」は構想から21年の歳月を費やして製作され、長らく日本公開が待たれていた異色のドキュメンタリーである。 フランスアルプス山脈に建つグランド・シャルトルーズ修道院は、カトリック教会の中でも厳しい戒律で知られるカルトジオ会の男子修道院である。修道士たちは、毎日を祈りに捧げ、一生を清貧のうちに生きる。自給自足、藁のベッドとストーブのある小さな房で毎日を過ごし、小さなブリキの箱が唯一の持ちものだ。会話は日曜の昼食後、散歩の時間にだけ許され、俗世間から完全に隔絶された孤独のなか、何世紀にもわたって変わらない決められた生活を送る──これまで内部が明かされたことはなかった。
ずっと前から見たかった映画。
修道士というものに
興味がある自分だが、さすがに眠りに落ちる。
最後、年配の盲目な修道士のインタビュー。
・死とは神に近づく事であり、幸福なことである。
・神はすべてにおいて善である。
・神を思えば幸せになれる。
自分は修道士に憧れていたが
まざまざと恐ろしいほどの日常を見て見ると
やっぱり世俗的なもののありがたみがよくわかる。
世俗的な日常は嫌になることがある。
しかし、修道院の生活は単調すぎる。
決まった友人と聖書を読み、
音楽を勉強し日常の家事をこなすだけ。
救いなのは
聖書や音楽を学ぶことについて
知恵や技術に対して向上があることだ。
どんなものでも
隣の芝生は青いということ。
新しく修道院に入る2人の男性。
しかし、先輩の修道士から気に入られなければ
出ていってもらうこともある。
つまり当然のことながら
人間関係に気を使わなければならない。
修道院のなかでも
苦手な人や関わりたくない人とかもいるだろう。
神を求めて集まった修道院と
仕事を求めて集まった職場と
人との関係では何も違うことはない。
修道院に入っても悩みがなくなることはなく
神を思うことは世俗的な日常でもできる。