誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

メルケル首相の試練 ~難民政策で揺れるドイツ~ を見て

 

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この秋に総選挙を控えるドイツ。「新・鉄の女」として国民の支持を得てきたメルケル首相は果たして勝利できるのか。メルケル氏の知られざる人物像に迫り、EUの将来を占う。  牧師の娘として東ドイツで育ち、物理学者でもあったアンゲラ・メルケルは、政治家としては誰からも期待されていなかったが、その後首相に上り詰め、国を経済危機から救い、原発を廃止し、圧倒的な支持を背景に三選目を果たした。幼少時代の恩師や政治家としての出発点を知る人々が登場し、メルケルという「予想外のリーダー」を語る。更に「人道主義に基づく難民の大量受け入れ」という決断を、有権者はどう評価するのかを探る。

 

感想

ドイツのメルケル首相は

カリスマ性のある

ドイツの首相というイメージであった。

 

しかし、メルケルさんが

どういった経緯で

今の地位に着いたのかまでは

知る機会はなかった。

 

プロテスタントの

牧師の娘として生まれ

東ドイツで育ったが

東ドイツの体制を批判する本を読み

西ドイツの文化に親しんだ。

 

物理学者になったが

東ドイツでは限界があった。

 

男性中心の物理の世界と

男性中心の政治の世界とで

女性である自分が

どう立ち回ればいいのか

理解していたのだと思う。

 

ベルリンの壁が崩壊し

ドイツが統一されると

政治の世界にいく。

 

ドイツのコール元首相にかわいがれ

大臣として、 排ガス規制をしたり

国際的な会議の場で

リーダーシップを発揮し

みるみる頭角をあらわしていった。

 

女性が活躍することに関して

批判的な男性政治家もいたが

実務をきちんとこなし、

コール元首相の部下たちも

メルケルに道を譲るようになる。

 

コール元首相が

政治資金問題で批判を浴びたとき

メルケルは

新聞にコール元首相に対して

批判的な記事を書く。

 

「情」と「理」という面でいうと

「理」の方が大きい。

 

メルケルはCDUの党首になると

若い世代の代表、女性、リーダー。

などの期待があった。

 

ドイツ初の女性首相になれば

敵対していた政治家たちとも

仲良くして、連立政権のトップになり

順調であった。

 

そして、

危機のたびに力を発揮する。

リーマンショック。

ギリシャ危機など。

 

しかし、一部の国、

南ヨーロッパの失業者からは

憎しみの的になっている。

 

ユーロ危機では同情がなかった。

 

メルケルは、

・辛抱強く答えを出す

・控え目なリーダー

・討論する習慣がない

・人を怒らせず対処する

・相手の話に耳を傾ける

 

彼女の根っこには

物理学者としての考え方がある。

 

そのメルケルが

一番の危機に陥ったのが

難民問題である。

 

2015年に

大量の難民を受け入れを表明すると

批判を浴びるようになった。