誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

100分de名著 獄中からの手紙 第4回 よいものはカタツムリのように進む を見て

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「手作業をする」「速度をゆるめる」「祈る」……ガンディーの思想では、近代が追い求めてきた価値と正反対のものが称揚される。安価な海外製品を買うよりも、手作業で作った自国産品を作り使おうという「スワデーシー」はその代表例だ。それは「隣人に対する義務」「もともと流れていた豊かな時間」を取り戻す宗教的な行為でもあるというガンディー。機械文明の対極にある手作業、支配の対極にある非暴力、人工性の対極にある身体的な自然……ガンディーの思想には、西洋近代の歪みを是正する東洋的な叡知が確かに存在している。そして、「受動的抵抗」とも呼ばれたその運動の数々は、暴力を伴う前のめりな運動よりも、はるかに大きなうねりを巻き起こしたのだ。第四回は、ガンディー思想の根底に流れている宗教観や労働観など、奥深い思想を読み解いていく。

 

糸車はインドの独立を表す。

インド国旗も糸車がある。

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インドは綿花を作り

イギリスに輸出していた。

 

イギリスは綿花を加工し

衣類をインドが輸入していた。

 

安い綿花を輸出し

高い衣類と輸入する

インドのお金がなくなっていく仕組みであった。

これを富の流出という。

 

スワデーシー。

スワ=自らの

デーシー=国・大地

 

スワデーシー、国産品愛用運動という意味だと

思われているが、

ガンディーは大地という解釈でとらえた。

 

イギリスの製品を買うのではなく

インドのものを買うことが奉仕である。

隣人たちの奉仕の気持ちを表している。 

 

ただ、外国製品を嫌うことではない。

排斥運動であってはいけない。

 

イギリスの近代文明を超えるのは

手作業での自立した生活であり

別の次元で立ち向かっていく。

 

これは

パンのための労働といえる。

 

労働は農業を指すが

誰もが農業をするわけにはいかない。

しかし、

農業が仕事の理想だと思わないといけない。

 

便利になることが

欲望になっているのではないかということ。

 

ものを買うとは消費ではなく

周りを支えているという意識が

ガンディーにはあった。

 

1946年、インド独立は決裂する。

イスラム教徒とヒンドゥー教徒で紛争があった。

 

ガンディーは

紛争が終わるまで断食をし

紛争を停止することに成功する。

 

しかし、1947年。

イスラム教徒はパキスタンを独立し

ガンディーの思いとは違ったものになった。

 

ガンディーはイスラム教徒に寛容すぎたのか 

ヒンドゥー教徒の原理主義者に暗殺されてしまった。

 

 

感想

イギリスとインドとの貿易に

富の流出があった。

 

アフリカのコーヒーの商品作物も

同じ構造だと思った。

 

アフリカで栽培したコーヒー豆を

先進国が安く輸入し

先進国内で高く消費する。

 

スワデーシー。

トランプ大統領が言う

アメリカ製品を買えというのは違う。 

 

トランプの発言は

外国製品の排斥に近い気がするが

この違いはなんなのか。

 

イスラム教徒とヒンドゥー教徒の対立を

緩和させたといえば

シルディ・サイババを思い出す。

 

シルディ・サイババは

イスラム教徒とヒンドゥー教徒から

聖者と崇められている。

 

サイババは3代生まれ変わるとされる。

シルディ・サイババ(バンダナを巻いている人)

サティヤ・サイババ(アフロの髪型の人)

プレマ・サイババ(2020年に生まれるとされる)

 

その初代サイババが

シルディ・サイババである。

 

インドには聖者がたくさんいるが

なぜガンディーだけが

こんなにも有名になったのか。

 

それは政治にコミットして

世界の表舞台に出てきたからだと思う。

 

聖者と呼ばれたり

悟った人というのは何人もいるが

精神世界のなかで有名なだけだったりしていて

表舞台に立つことがない。