誤謬日記

祈れ、働け、学べ。

知の進化論 を読んで

 

 

グーテンベルク・インターネット・人工知能。情報技術の革新は、世界に何をもたらしたか?中世以前、知識とは、特権階級の独占的所有物だった。活版印刷の登場によって万人に開放され始めたそれは、インターネットの誕生で誰にでもタダで手に入るものとなった。そして人工知能の進化が、本質的な変革の時代の到来を告げる…。秘匿から公開へ、有料から無料へ、そして人間からAIへ。「知識の拡散」の果てに、ユートピアは現れるのか?大変化の時代を生き抜く指針を示す、知識と情報の進化論。

 

副題である

百科事典、Google人工知能

 

グーテンベルク印刷ができる前の話。

知識はラテン語を使い

一般人に知れ渡らないようにして

教会や大学は知の独占をしていた。

  

科学者は新しい発見しても秘密にしておいた。

科学の理解が進むにつれ

宗教とバッティングすることが分かり

発表しても、めんどうなことが多かった。

もしろ自分の知的好奇心を満たすためだけに

やっていたのかもしれない。

 

このことからも、わかるように

中世ヨーロッパとは

宗教の力が絶大だったことがわかる。

 

多分、この時代は

人々をどうコントロールすればいいのか

それに一番適したのが宗教しかなかったのかもしれない。

 

今ではマスメディアがそれを担っていて

次にインターネットが担い始めていると思う。

 

 

それから百科事典のという革命が起きた。

アルファベット順というのは

学問を軽視しているのではないか

という反発もあったみたいだが

現代では当たり前となっている。

 

百科事典により基礎が理解できる。

見て覚えろという

職人気質というか秘密体質に対して

初めて一般人に対して、知識を効率良く

理解できるものだった。

 

 

副題にあるGoogle

なんでインターネットではないかと疑問に思ったが

インターネット=Googleだと捉えてもいいのかもしれない。

 

インターネットにより

知識の概念がものすごく変わった。

 

昔は秘密にしていたものが

オープンにすることで

オープンにした人がスターになれるネット社会。

 

問題なのは

Google検索で

下位に表示されたサイトは

死活問題であり存在していないのも同然である。

 Googleが権力を持ち始めているといえる。

 

マック・ザッカーバーグ

facebookは大衆操作に適していると言った。

顔の見える友人たちが

投票に行こうとという内容を発信すれば

行く確率が高くなるという。

 

フォロワーが多い人物ほど

経済的にも大衆操作にも

影響力があるということでもある。

 

 

人工知能と知識の関係は

2017年の段階では

まだ途中的な事柄かもしれない。

 

人工知能

得る知識を誘導してくれて

人間の生活が豊かになっていく社会。

 

そもそも

人間の社会が豊かになるということは

どういうことなのだろうか。

 

そういった哲学的な問いが

これから流行りそうである。

 

この本では

知識を得ることで

生活が豊かになるといっている。

 

豊かになるというより

楽しみが増えるということである。

 

絵画を見ても

知識がない人が見るのと

知識がある人が見るのとでは

同じものを見ても

楽しみかたが変わるのである。 

 

ようするに

ものの見方が変わるということである。