プロフェッショナル 東海林弘靖 を見て
さりげなく灯(とも)る光・・・。美しい闇・・・。独創的な照明で、世界的評価を受ける照明デザイナー・東海林弘靖(58)。巨大商業ビルから公共施設まで、東海林は“心地よい暗さ”を生み出す。明るさが求められる照明の世界で、「照明デザイナーの仕事は、美しい影を作る仕事。ギラギラした光はストレスだ」と語る東海林。その流儀は、“建物が語る、光を見つける”こと。自らのアイデアを問うよりも、徹底して建物や人の立場にたつ。どんな歴史を持っているのか、使う人はどんな思いにひたるのか、街の中にどうたたずむべきか、“人や建物が欲しがっている光”を探り出す。すると無駄な光はそぎ落とされ、豊かな闇が浮かび上がっていく。「人は闇の中でこそ、心を開き、体をしかんさせる。」という東海林の光と影の世界は、今や、商業ビルから病院や劇場に至るまで多くの注目を集めている。
空間は暗い方がいい。
自分も暗い空間の方が好きである。
がん病棟の新しい照明に対し
禅の世界で大切なかたち
◯△⬜︎を取り入れようとする。
元気のある光でもない。
癒しのための暗い光でもない。
ポッと心に灯るような照明。
そういった知識があり
照明の仕事に生かしてくる。
パプアニューギニアの村人
「村の家々に明かりがついていると安心する。
そこに命がある、元気でいるとわかる」
東日本大震災のあとに
その言葉を聞き、涙を流していた。
自分のデザイン業務は
ディスプレイなので
明るくなければダメだと言われる。
デザイナーといれど
照明かポスターかWebなのかで
全く違ってくる。